口蹄疫に感染した疑いが確認された種牛の忠富士=宮崎県家畜改良事業団のホームページから
忠富士を含む6頭は避難のため13〜14日、トラックで約20キロ運ばれた。特例措置として移動が検討された当時から「万一感染していたら移動によってウイルスを周囲にまき散らすことになる」という懸念が出ていたが、同県は「移動直後の遺伝子検査では陰性で、現在も症状がなく、ウイルスはほとんど排出していなかったとみられる」と説明している。
忠富士を特例で避難させたことで、移動先の畜舎の半径10キロ圏内にある2農場が今回、移動制限範囲に入り、ワクチン接種・殺処分となる可能性がある。同県は「大変申し訳ない」としている。(大谷聡)