容器に入ったワクチンを積み込む職員たち=22日午前9時37分、宮崎市佐土原町下那珂の宮崎家畜保健衛生所、藤脇正真撮影
宮崎県は22日午前、国内で初めてとなる家畜への口蹄疫(こうていえき)のワクチン接種作業を始めた。接種対象は、感染した疑いのある牛や豚が確認された農場から、半径10キロの移動制限区域で飼育されている未感染の牛や豚で、農林水産省によると、約16万5千頭とみられる。
同日午前9時半過ぎ、宮崎市の宮崎家畜保健衛生所で職員らが、約1万頭の豚に打つワクチン9箱を車に積み込み、車全体を消毒した後、同県木城町の農場に向けて出発した。同衛生所によると、この日は、同県高鍋町など計7農場の約1万9500頭の接種を目指すという。
政府の現地対策本部によると、ワクチン接種は、獣医師27人と補助員40人が27組に分かれて行い、制限区域の外周に近い農場から実施。協力意思の確認ができた農場から順次取り組む。