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【口蹄疫】出荷再開「待ちわびた日」 宮崎県日向市の養豚農家
宮崎県の口蹄疫問題で、市内の発生農場を中心とする家畜の移動制限区域(半径10キロ)と搬出制限区域(同10〜20キロ)が解除された日向市で4日、養豚農家が家畜の出荷を再開した。
「今日の日が来るのを待っていた。もう感染が広がってほしくない」。日向市で豚約1900頭を飼育する養豚業、黒木章夫さん(53)は、自ら運転するトラックで約80頭を食肉加工場「南日本ハム」(同市)に出荷。「これ以上出荷できなければ、豚舎がパンクしていた」と安堵のため息。
一方で黒木さんは「日向まで飛び火するとは思っていなかった。県全体の終息宣言が出るまで消毒を徹底する」と気を引き締めていた。一方で、同市の畜産業の大半を占める和牛繁殖農家は、県内で子牛の競り市の中止が続いているため、出荷再開のめどは立っていない。