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石原知事、東奔西走「老人力で日本引っ張る」 参院選

7月9日18時37分配信 産経新聞

 「血が沸きたっている」として、新党「たちあがれ日本」の応援団長を自任する東京都の石原慎太郎知事が参院選挙の応援で全国を駆けめぐっている。選挙戦では同党の応援に加え、外国人地方参政権付与に反対する国民新党も援護射撃し、応援演説は公示前を含め約20回に上る。「年寄りが日本を引っ張る」と老人力を鼓舞し、関東を中心に北海道や東北にも足を伸ばす。国を憂う“石原節”を各地で見せつけている。

 「あんた、指切りしてよ!。絶対、外国人地方参政権付与に反対だろうな?」。梅雨晴れの蒸し暑い空気に包まれた7日の有楽町マリオン前(東京都)。石原知事は国民新党候補の応援演説の締めくくりに、同席していた外国人地方参政権付与に反対する同党代表の盟友、亀井静香氏に自らの小指を差し出した。

 演説冒頭、「私は名前と違いちっとも“静か”じゃないこの男と友人。かつて自民党で暴れた縁だ」と笑いを誘うと、「対馬では韓国人観光客が『対馬は韓国領土』と書いたシャツを着ている。中国国旗、五星紅旗の6番目の星に日の丸が載るかもしれない。そんな日本を見て死にたくはない」と、口角あわを飛ばした。

 8日には「たちあがれ」の東京選挙区候補の個人演説会で歌声も披露した。「おれは(弟の)裕次郎よりも歌がうまい」と宣言後、俳優、鶴田浩二氏の名曲「傷だらけの人生」を「傷だらけの日本」ともじり、「右を向いても左を見ても馬鹿と阿呆のだまし合あい。どこに政治の夢がある♪」と替え歌を熱唱した。

 さらに、選挙カーに同乗する杉村太蔵前衆院議員が背後で手を降り続けると「うるせえ、手なんか振るな」と一喝。直後、タスキを見て「君の名前は何て読むんだ?」と聞き、聴衆の爆笑を誘った。

 演説では、年末年始に問題となった東京都の公設派遣村に言及。「都が入所者に仕事を紹介したら、『辛いから、嫌だ』と言い、代わりに『生活保護を受ける』と言った。こんなたわけた話があるか」と批判。続けて「楽していい思いをしたいという魂胆を捨てないとこの国はダメになる。そういう若者を私たち“年寄り”が作ってしまった。強い若者を作ろう」と述べ、最後は杉村氏の坊主頭を見つめて「君みたいに頭まるめてな」

 石原知事の遊説活動は都内に止まらず、北海道や秋田県にまで及んだ。7日には午後に都内で2回の演説をこなし、夕方には秋田市役所前に姿を見せた。応援演説では、日本を巨大客船のタイタニック号に例え、「『まだ大丈夫、まだ大丈夫』と言ってるうちにどんどん水が入り、あっという間に沈没した。このままでは日本もそうなる」と危機感をにじませた。

 また、高齢化が進む日本で、老人力の強さを訴えるのも特徴で、「周りのやつらは、たちあがれを『年寄りばかり』と言いやがる。結構よ、今の日本を心配しているのは年寄りだ。何が悪い」と声をからした。

 一方で、民主党に対しては各地で“口撃”。蓮舫行政刷新担当相を「訳の分からん女の議員がスーパーコンピューターを『なぜ世界で2番目じゃいけないのか』と。2番目の商品を買うばかはいねえ」と揶揄(やゆ)する場面もみられた。

 東京都庁で開かれた9日の定例記者会見。マスコミ各社の世論調査で「たちあがれ」の苦戦が報じられていることに、「苦戦はしようがない。耐えて頑張る以外にない。孤立無援の戦いはもともと覚悟していたこと。私は応援団長。一生懸命やる」と改めて決意を表明した。「遊説中、聴衆から熱い視線を感じる。みんな『この先、日本はどうなるのか』との漠たる、しかし、大きな不安を抱えていることは間違いない」と述べ、会見場を後にした。

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最終更新:7月9日18時57分

産経新聞

 

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