このページの本文へ
時評コラム

田原総一朗の政財界「ここだけの話」

参院選で期待度がまったくない民主党

叩かれると弱さを露呈する民主党

 民主党の幹部はマスコミの論調に影響されて、私に電話をかけてくる。「小沢さんが消費税増税の反対を表明している。新聞はこれを分裂だと言っている。どうなのでしょうか」

 「いろいろな人がいろいろなことを言える。それは民主党に言論の自由がある証拠ではないか」と私が言うと、「ああ、そうですね」と返事をする。ここらあたりが民主党の弱いところである。

 政権政党とは、メディアに叩かれるものなのである。それが当たり前のことなのだ。政権政党は、叩かれる中で、考えを進めなければならない。民主党は長い間、野党だった。野党はメディアにほめられる。だから、叩かれることには非常に弱いのだ。

 民主党は政権政党に慣れていないから、叩かれると弱さを露呈し、さらに余計な心配をするようになる。それを新聞やテレビは面白がって、「分裂選挙だ」と騒ぎ立てる。すると、民主党は「これはまずい。小沢さんにはやはり黙っていてもらわなければいけないのではないか」とオタオタし始める。

 7月4日にテレビ放映された菅さんの9党首討論についても同様である。菅さんは、質問側に立って「攻め」ようとした。どうも野党時代の癖が抜けていないらしい。

 民主党の幹部が、「菅さんは、1対8の討論はおかしい、袋叩きになる、と言っている」と電話をしてきた。私は次のように話した。

トップ話題企業・経営情報・通信パソコンライフ電子・機械環境建設医療時評コラムビズカレッジ特設新刊

このページの先頭へ

本文へ戻る