厚生年金と国民年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は30日、2009年度の市場運用で8兆8938億円の収益が出たと発表した。収益としては過去最高で、リーマン・ショック後の金融危機の影響を受けた08年度の損失(9兆6670億円)をほぼ取り戻した。
収益率(運用利回り)も、9.55%と08年度のマイナス10.03%からV字回復した。
財投債の運用結果を合わせた09年度の総収益は9兆1850億円で、収益率は7.91%。国は、年金財政の安定に必要な運用利回りを賃金上昇率プラス1.1%としており、この7年間では0.37%。運用実績は2.82%とこれを大きく上回った。
09年度末の市場運用資産は計102兆2669億円。約7割が国内と国外の債券で、残り約3割を国内外の株式で運用している。08年度は世界金融危機の影響で国内外の株式が下落したが、09年度は大幅に上昇。収益率は外国株式が46.11%、国内株式が29.4%となった。国内債券の収益率は1.98%、外国債券は1.32%だった。