奈良県の2つの県立病院が産科の医師に当直勤務で違法な時間外労働をさせていたとして、奈良労働基準監督署に書類送検されていたことがわかりました。
違法を指摘されたのは県立奈良病院と五條病院で、奈良県などによりますと産科医の当直勤務で時間外労働があるのに労働基準法で定められた労使間の協定が結ばれていなかったということです。
病院に勤務したことのない第三者の医師による告発で、労働基準監督署が今年5月、奈良県を書類送検しました。
奈良病院をめぐっては去年、奈良地裁が勤務する産科医2人の当直について「2万円の手当だけでは違法で、当直そのものが時間外労働にあたる」とする判決を出していて、現在も係争中です。
奈良県は「書類送検を重く受け止めている。違法と指摘された労使協定は今月中に締結する見通しだ」と話しています。 (07/09 12:53)
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