07/09 09:43 更新
九州国立博物館は8日夜、奈良県の藤ノ木古墳から出土した国宝の馬具を展示会のために搬送中、破損したことを明らかにしました。九州国立博物館によりますと、破損したのは、国宝「鉄地金銅張鐘形杏葉」です。馬の胸や尻の部分に飾る金具で、長さはおよそ17センチ、奈良県にある藤ノ木古墳の出土品です。今月13日から始まる特別展のために奈良県から美術品専門の輸送車で搬送し、7日こん包を解いたところ破損していたのを発見しました。九州国立博物館では、外からは確認できないひびが存在し輸送時の振動で破損してしまったのではないかと見ています。三輪嘉六館長は8日夜の会見で、「あってはならないことで関係者におわびいたします」と謝罪しました。