駅や街中など人が集まるところに欠かせないのがコインロッカー。荷物を一時的に預けるために利用した人も多いだろう。今、このコインロッカーが不況のなかサラリーマンの副業としてにわかに注目を受け始めているという。
実は街中にあるコインロッカーの一部は、コインロッカーを販売している会社を通して、誰もがオーナーになることができる。オーナーはコインロッカーの売上からロイヤリティーや設置先へのマージンを差し引いた額を毎月の利益として得ることができる。不動産ビジネスと似たような仕組みだ。
1ボックスあたりの利用料は1回200~300円なので売上額は大きくないが、都内の駅付近では平均の稼働率(利用度)が50%程度。立地が良ければ60~80%超も可能で、コツコツと安定した稼ぎを生み出してくれる。
またモノがロッカーだけに、オーナーがすることといえば、週に1回程度の掃除と集金くらいのもの。管理を業者任せにすればオーナーはほとんど何もやる必要はない。あとは、待っているだけで勝手にロッカーが稼いでくれるというのがこのビジネスのカラクリだ。
勝手に稼いでくれるという点では不動産も似たようなものだが、こちらは多額の資金が元手として必要で、また住人とのトラブルなども処理しなければならない。サラリーマンや主婦の投資としては参入障壁が高いといえるだろう。設置場所、立地によっては少ない投資と低いリスクで安定した売上が見込めるので、給料が減少し低金利時代には資産運用として、時代にあった利殖ビジネスといえる。
ただし資産運用にリスクはつきものだ。その1つが初期投資。コインロッカー・ビジネスには初期費用はかかるのだ。たとえば20ボックスのロッカーを購入した場合、ロッカー購入代金や諸経費など初期投資はあわせて250万円程度にもなる。不動産などと比べると少額だが売上も大きくないので投資の回収にある程度の時間がかかってしまう。
上記の20ボックスの場合に、稼働率が50%ならば、売上から設置先へのマージンなどを差し引くと手元に残るのは約3万5000円。元手を回収するには6年を要する。また運用を開始した当初は人が集まる場所であっても、数年経って人の流れが変わってしまうリスクもある。もし思ったほど売上が上がらない場合は、転売するか、ロッカー再塗装して売上アップを狙うなど、経営センスも求められるので、誰もが儲けられるというほど甘くないのが現実だ。
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