【ニューデリー栗田慎一】アフガニスタン国防省によると、同国中部ガズニ州で6日、米軍機が地上のアフガン軍部隊を爆撃し、アフガン兵5人が死亡、2人が負傷した。同省は7日、「(駐留米軍は)過去に何度もアフガンの治安部隊を誤爆してきた。これを最後にすべきだ」と異例の非難声明を出した。
アフガン国防省のアジミ報道官によると、6日未明、旧支配勢力タリバン戦闘員がいるとの情報がアフガン軍に寄せられた。アフガン軍部隊が現場の同州アンダール地区を捜索していたところ、突然、飛来した武装ヘリにミサイル攻撃されたという。
米軍側に同様の情報があったかどうかは不明。アフガン国防省はアフガン軍の単独作戦だったとしている。
国際治安支援部隊(ISAF)報道官は、「(現場は当時)暗く標的を誤った」とだけ述べた。ISAFの司令官は、先月23日にオバマ米大統領に解任されたマクリスタル氏に代わり駐留米軍司令官に就いたペトレアス氏が兼務している。
毎日新聞 2010年7月7日 18時54分