SHARP
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【VZ−V2】
シャープの縦型レコードプレーヤーの中で、最も有名(であろう)なプレーヤーです。
とても売れていたようで残存率は高く、今でもオークションなどでよく見かけます。
発売は1981〜2年頃、当時の定価は150000円。
この値段で売れていたのだから、この頃のシャープの音響事業部は相当儲かっていたでしょう。
しかしながら、とにかくでかい、重いです。ラジカセにレコードを付けるとこうなります(笑)

レコード部、もちろん両面再生できます。
ここの機構は縦型全モデル同じだったと思われます。
但し、何故か針だけは各機種違うものになります
(VZ−V2はSTY−123、RP−V4はSTY−124等)。
段になっているところに各レコード(LP,EP)を置いてフロントを閉めると
EP,LPを判断して自動的に演奏が始まります。
(ドア側に盤判別のセンターがあり、LP、EP、AUTOの各設定があります。
ちなみにAUTOでは赤盤は読めませんでした。)
コンパクト盤、45rpmLPは
認知できないので、回転数を設定しないといけません。

LPを再生する図。シャープの縦型は全機種ベルト駆動なので、
ノーメンテの場合100%ベルトが逝ってます。
ベルトの質が悪かったようで、ベルト切れが早く、その上ベトベトになってしまいます。
実は以前、何回か入手したことがあったのですが、全てプレーヤーはダメでした。
10年ほど前にメーカーに修理に出した時は、まだ修理可能でしたが、針が手配できないと言われ
廃棄してしまいました。今思えば惜しいことをしました。まだ当時、パソコンが無かったので
社外品(ナガオカ等)があるとは知りませんでした。
面白いレコードがないかと探していたら、ちょうど今月の骨董市で
見つけてきました。ザ・タイガース、FINALのアルバム。出してみると、
なんとトラ柄でした。ピクチャーレコードは絵を挟みこんだものですが
、これは普通のレコードの黒色をトラ柄色にした感じです。
RP−R4にはピックアップのところにランプがありましたが、これにはありません。

上部は斜面になっていて、そこに各操作つまみが配置されてます。
まず、一番に目を引くのが、音量と選局の大きなつまみ。
大きいので使い勝手も良く、デザイン的にも面白いです。
音量、選局つまみの下はピアノスイッチになっています。音量の下がラジオ以外の各ソース
(レコード、テープ、補助(AUX)入力)、選局の下が
ラジオのバンド、ステレオ/モノの切り替え。
日本語表記が良い感じしてます、ビバ、昭和。

中央の右側付近。上部はチューニングメーター、その下は各音質とバランス、マイク音量など。
ピアノスイッチ部分はレコードの操作ボタンです。ここでレコード再生のすべてが操作できます。

中央左側。上部に電源、テープレベル、FMステレオのランプがあります。全て同一色な
ところが惜しい。こちらのつまみはカセットに関わるものがメインで、録音レベル、
テープセレクタードルビーNRなど。
他はエコーとメーター切換。メーター切換はつまみを引いてる間、
チューナー内にランプが点き、テープレベルがバッテリー残量表示になるというもの。
昔のラジカセにはあった懐かしい機能です。
このプレーヤーはつまみがプラスティック製で非常に脆く、
取れ易いく、欠品しているものが多いです。
私のこれも幾つか欠品でしたが、部品取りがあったので
幸いつまみは全て揃ってます。

左端にあるカセット部。この頃になるとサーチャーの表記はありません。
ボタンを押しこむ機構ではなく、ソフトタッチで各機能が動作するタイプです。
ここもベルトが切れていました。

カセットを開けるとこんな感じ。カセットはメタル、ドルビーサウンドにも対応してます。
録音レベルの調節もあり、ラジカセとしては上位の部類だったのではないでしょうか?
(カセットには全く疎いので、よくわかりません)

スピーカー右側。赤いコーンの大きなウーハーが納まってます。
この大きさなら、さぞや低音は出るのだろうと思いきや、
音質最大にしても思ったほど低音は効きません。プレーヤーが付いているので
振動で音飛びしては元も子もないので出来なかったのでしょう、惜しい。
下側にヘッドホン、マイク端子があります。

プレーヤードアにある表記。
”DD”はダイレクトドライブではなくデュアルプレイディスクの略。

本体裏側。スピーカーの裏側にも何やら丸いケースみたいなものが付いてます。
こちら側からも音が出そうな感じです(笑)。

スピーカー裏側。
”MULTI−AMP SYSTEM””RED CONE WOOFER”とあります。
ここを見ても良い音が出そうな感じですが、音は残念ながら残念です(笑)

上:AM、FMのアンテナ端子とAUX入力、ミキシング出力。
下:左側スピーカー下にあるスピーカー端子。これは最近あるのに気付きました。

電池ボックス付近。何と電池駆動ができます。単一10本、重いプレーヤーはますます重くなる。
ACとDCの端子もこの付近にあります。なぜ、真ん中に?微妙な位置です。
輸送用固定についての説明書きがあります。使用の際には3本ネジを外し、再輸送の際には
再度留めて下さいとのこと。残念ながらネジは欠品です。

各表記。電池駆動について注意書きがあります。電圧が落ちてくるとレコードは
再生できなくなるようです。

裏側中央にビートキャンセルボタンがあります。これはどのような機能でしょうか?
押してみましたが反応がなく、よくわかりません。
よく見ると、放熱の格子の中央部分が凹になってます。
実は外観がボロとまぁまぁの2台を所有していました。まぁまぁの方を修理に出したところ、
ベルト切れ以前に電源が不良で、あちらこちら異常加熱していて修理不能とのことで
もう一台のボロを出して、良いとこ取りのニコイチ修理をしてもらい復活となりました。
2010 1 21 見直し、修正