愛知県警本部長と面会の後、報道陣の質問に答える日本相撲協会の村山弘義理事長代行。後方左は二所ノ関親方、同右は尾車親方=名古屋市中区
日本相撲協会の村山弘義理事長代行(元東京高検検事長)は8日、愛知県体育館内の先発事務所を訪れ、幕内優勝力士に贈る天皇賜杯の授与を含めすべての表彰の辞退を決めたことについて「現在は改革と再生の第一歩。晴れがましい場で賞をもらうのは自粛した方がいい」と説明した。
村山代行は「大相撲っていいなあと思ってもらえるようになり、次の(秋)場所でいただけるようになりたい」と表彰の復活を希望。野球賭博に関与した力士らの所属部屋が家宅捜索を受けたことには「警察の捜査を待って、反社会的勢力排除に向けて必要な措置を取りたい」と述べた。
この日名古屋入りした村山代行は名古屋場所担当部長の二所ノ関理事(元関脇金剛)と尾車親方(元大関琴風)とともに、午前から関係各所を訪問。愛知県警や名古屋場所を共催する中日新聞社などを回り、一連の騒動の謝罪やあいさつに追われた。
(2010年7月8日)