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貴親方、白鵬発言を一蹴…賜杯辞退「当然」

 テレビ局の公開録画番組の収録で、笑顔を見せる貴乃花親方(中央)。右端は錣山親方=名古屋市中区のCBCホール
 テレビ局の公開録画番組の収録で、笑顔を見せる貴乃花親方(中央)。右端は錣山親方=名古屋市中区のCBCホール

 貴乃花親方(元横綱)は8日、名古屋場所前夜祭(名古屋市・CBCホール)に参加し、横綱白鵬の「国技をつぶす気か」発言について“一蹴”した。日本相撲協会が天皇賜杯などの辞退を決めたことについて、「受け止めなければならない。事態が事態ですから、当然と言えば当然のこと」と言い切った。

 白鵬が不満の声を上げていると聞いても「警察も捜査する慌ただしい中でやらせていただく。協会員の一員として粛々と名古屋場所の成功に向けてやっていくべきだと思う」とバッサリ。「現役力士は数多く土俵に下りてしこを踏んで、すり足、てっぽうをして、体を鍛えることに集中して場所に臨んでほしい」と横綱の考えを突き放したように話した。

 自身も現役時代に22度の優勝を果たしており、賜杯の“重み”は十分に理解している。それでも「(野球賭博で謹慎処分の力士以外の)残された力士が本場所の土俵でどれだけ奮闘できるか、どれだけお客さんに喜んでいただける相撲を取れるか。前進していくことが大事だと思う」。自身は4日の臨時理事会で元大関琴光喜への解雇処分などに異議を唱え、一度は「退職願」を提出したが、現在は一人の理事として角界改革にまい進する覚悟だ。

 この日、2月の協会理事選挙で貴乃花親方に投票した安治川親方(元幕内光法)が、年寄名跡を「二子山」に変更した。「おかげさまで二子山になりました」と満面の笑みを浮かべたが「部屋は宮城野部屋のままです」。部屋の移籍については「立浪一門に所属していますので。こればかりは、どうなるか分かりません」と話していた。

(2010年7月8日)





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