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中国、悩みに悩んだ末に同調 韓国哨戒艦撃沈事件めぐる安保理議長声明案

7月9日9時53分配信 産経新聞

 韓国哨戒艦撃沈事件をめぐる国連安保理の協議がようやく決着した。韓国政府が当初望んだ「北朝鮮に対する新たな制裁決議」と比べれば数段弱い結論となったが、安保理を舞台にした国連外交の現状からみれば、連携して協議に臨んだ日米韓は最終的に、決して小さくはない外交的得点を挙げたといえる。

 当初、国内世論の憤激もあって対北朝鮮制裁決議を求めるとした韓国政府だが、安保理ではすぐに中露の強い反発に直面した。とりわけ、中国は当初から、制裁決議や非難決議はおろか、北朝鮮を名指しすることすら拒絶した。国連外交筋の1人は「中国の拒絶の姿勢は非常に強硬だった」と振り返る。

 北朝鮮を直接は名指ししないものの、韓国側の調査結果を明記することによって事実上、北朝鮮を攻撃の主体として認定するという、G8サミット首脳宣言で用いられた手法は、効果的だった。しかし、G8に入っていない中国は北朝鮮への言及について、しばらくかたくなな姿勢を続けた。

 ある外交筋は、中国が最終的に北朝鮮の事実上の名指しを受け入れたことについて、「国際社会での大国としての責任をどこまで果たすべきか、悩みに悩んだ末の結果だ」と指摘する。安保理での対イラン追加制裁などでは欧米との協調姿勢も目立つ中国だが、今回、国境を接し、自らに直接影響する北朝鮮問題について妥協したことは、中国が今後、国際社会といかに足並みをそろえていくかを測る際の、ひとつの興味深い指標ともなるだろう。(松尾理也)

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最終更新:7月9日9時53分

産経新聞

 

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