公共事業しか能が無い人物が参院議員選挙に出馬するそうだ。その名はタイトルにある通り、三橋貴明氏のことだ。
チャンネル桜でもさんざん公共事業公共事業とお経のように唱え、財政出動がすべてを解決するかのごとく使い古された理論を振りかざす。
そういう財政出動を唱える人物にとって都合が悪いのは、財政への懸念の話だろう。そのためか、最近は自国通貨建ての国債のデフォルトに陥った政府はありません。なんて書いている。つまり国債の債務不履行という狭義の定義に絞って自国通貨建てのデフォルトは今までなかったと言いたいようだ。
そりゃ公共事業を無制限にやりたいケインズ理論に陥っている三橋からすれば、財政破綻が起きるという話は都合が悪すぎるだろう。そこでこんな開き直りともとれることを書いている。
インフレになることですか? (デフレに苦しむ国に住んでいながら、何を言っているのやら・・・)
ハイパーインフレになることですか? (インフレ率13000%!突破ですか? 世界最悪のデフレで悩んでいる国が、一年で物価が百三十一倍になると・・・。すごい話でございます)
どうやら三橋の頭の中では、インフレは実質財政破綻ではないようだ。しかもデフレで苦しんでいるのだからインフレは気にするなとでも言いたいのだろうか?
デフレに苦しむ国に住んでいながら何を言っているのやら・・・と開き直る始末だ。問題なのはインフレとなった時にそれが制御不能に陥ることだ。信用が失墜して日本人自身が円通貨を使用しなくなるという最悪の事態に陥ったらどうしようもないことを理解できていないようだ。
日本人は外貨で物を買う習慣が今のところはないが、円の信用が無くなれば状況が変わってくる可能性もある。そういう最悪のシナリオを想定しないでハイパーインフレになることですか?世界最悪のデフレで悩んでいる国が・・・すごい話でございます。と開き直るあたり、希望的観測でしか物事を予測していないのは明らかである。
なにしろ三橋に言わせればジンバブエ政府は財政破綻することができなかったと主張する始末だ。
まあ確かに国債の債務不履行のみを財政破綻と定義してれば財政破綻ではないと言えるが、こんなのは屁理屈極まりない。それならハイパーインフレを覚悟の上で中央銀行が国債を買い支えれば100%財政破綻はないとなってしまう。
SPAかなんかの雑誌での城氏との対談では、日銀が国債を全部買い取っても大丈夫みたいな希望的観測としか思えないことを言っていたのだから、もはや最悪のシナリオを想定した国民の生活なんて想定すらしていないし、そういう最悪のパターンなどどうでもいいようだ。インフレで国民の暮らしが破綻しようが国債が債務不履行を起こさなければいいのだから簡単な話だ。
よく財政出動馬鹿が、日本は供給能力がいっぱいあるからインフレにはならないとおかしなことを言うのもいる。そして最近では需給ギャップが35兆円あるから日本ではインフレにならないなどと言い訳をするのが関の山だが、その需給ギャップのほとんどは2次産品である。
残念ながら日本は資源を供給する力は無い。原油も鉱物資源も食料も多くが輸入に頼っている。円安で資源調達コストが上がれば、いくら2次産品の需給ギャップが35兆円あろうがインフレは発生するものだ。
デフレなのにインフレを心配するなというのは、結局のところ最悪のシナリオの想定が一切無いご都合主義なのだ。実際にはインフレの心配ではなく、円という通貨の信用が無くなることに対する心配だということが理解できていない奴があまりにも多すぎる。
つまり財政破綻幻派という連中は、インフレは起きたとしても簡単にコントロールできると錯覚しているのだ。しかしなんら根拠もなく希望的観測でしか語られないのが実情である。ハイパーインフレが発生しているジンバブエでさえも財政破綻ではないと主張するのだから、もはや理屈も何も通じない。完全に感情論に陥っていることがわかっていないようだ。
随分前の話だから記憶はあやふやだが、小渕内閣がやった公共事業によるバラマキで人口密度の低い村に下水が作られた。そして地元の工場はその下水を使うことを強制させられたという。売上が100億円のその企業は下水道の使用料を毎年5億円も強制的に取られ、そのせいかどうかは知らないが、倒産してしまったという。確かサンプロの中での特集だったと思う。
公共事業というのは民間の効率を上げて生産性を高めるためのものでなければ無意味どころか有害になる。公共事業をやっている間は雇用を生み出すが、それだけでは持続性のある成長につながらないどころか、民間へと維持費の強要をやってしまうことで倒産に追い込むことだってあるのだ。
話の趣旨はそれたが、公共事業という発想から脱却しなくては国家財政は痛むだけである。
公共事業によるバラマキを肯定したいがために、財政破綻を国債の債務不履行のみに限定するのは、明らかにミスリードなやり口だ。表層的にしか物事を判断できない三橋信者を騙すのは簡単かもしれないが、それで日本の国家財政を滅茶苦茶にされたらたまったものではない。
自民党も早く分裂して、三橋のような保守を自称する社会主義者達と、本当の保守達が別々の政党を作ってもらいたい。
徴兵制復活をもくろんだり天皇制が大事だとか公共事業によるバラマキだとか、そういう発想が保守だと思ってもらっては困る。現在の自民党の上に立っている連中がやろうとしていることは、小泉改革を否定する大きな政府の国家社会主義思想だ。
追記:高度経済成長期のインフレを持ち出すコメントがあったから付け足すと、他国より圧倒的に賃金水準が低い時代のインフレと金を刷ればどうにかなるという発想のインフレとは全く違う。前者は需要やキャッチアップによる要因が強く、後者は単なる通貨安によるものだ。こんなのまともな頭をもってれば理解できる程度の話だ。
そして国債の何割を日銀が買い取れば何%のインフレが起こるかなんてシミュレーションを行った上で言っているのかなんて書いているが、そんなことわかる人間なんているわけがない。なら三橋はわかっているのか?信者は直接コメント欄に書いて聞いてみろ。
三橋のブログを見るとよくわかるが、完全な公共事業原理主義者だ。チャンネル桜でも公共事業の重要性を懸命に解いていた。しかも前原が無駄な公共事業をやめようとしたことに対して文句を言う始末だ。あれを見る限り、意味の無い公共事業をやれという昔ながらの自民党の発想であると言われても文句はないだろう。下支え云々言っているが、それで莫大な借金を作ってもよいという発想で、しかも財政破綻はフィクションとまで断言する始末だ。そりゃジンバブエでさえ財政破綻じゃないと定義しているのだから、三橋の頭の中では仮にハイパーインフレ(あるいはギャロッピングインフレ)になっても財政破綻じゃないのだろう。本当に都合のよい解釈で信者を騙しているとしか思えない。公共事業原理主義者の成れの果てだ。
ならお前にどういう策があるのかということだが、過去の記事読めば書いているから勝手に探せ。それぐらいの能力ぐらいあるはずだ。ゆとり世代だからって他人に探してもらおうという発想は社会人になったら通用しない。


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チャンネル桜でもさんざん公共事業公共事業とお経のように唱え、財政出動がすべてを解決するかのごとく使い古された理論を振りかざす。
そういう財政出動を唱える人物にとって都合が悪いのは、財政への懸念の話だろう。そのためか、最近は自国通貨建ての国債のデフォルトに陥った政府はありません。なんて書いている。つまり国債の債務不履行という狭義の定義に絞って自国通貨建てのデフォルトは今までなかったと言いたいようだ。
そりゃ公共事業を無制限にやりたいケインズ理論に陥っている三橋からすれば、財政破綻が起きるという話は都合が悪すぎるだろう。そこでこんな開き直りともとれることを書いている。
インフレになることですか? (デフレに苦しむ国に住んでいながら、何を言っているのやら・・・)
ハイパーインフレになることですか? (インフレ率13000%!突破ですか? 世界最悪のデフレで悩んでいる国が、一年で物価が百三十一倍になると・・・。すごい話でございます)
どうやら三橋の頭の中では、インフレは実質財政破綻ではないようだ。しかもデフレで苦しんでいるのだからインフレは気にするなとでも言いたいのだろうか?
デフレに苦しむ国に住んでいながら何を言っているのやら・・・と開き直る始末だ。問題なのはインフレとなった時にそれが制御不能に陥ることだ。信用が失墜して日本人自身が円通貨を使用しなくなるという最悪の事態に陥ったらどうしようもないことを理解できていないようだ。
日本人は外貨で物を買う習慣が今のところはないが、円の信用が無くなれば状況が変わってくる可能性もある。そういう最悪のシナリオを想定しないでハイパーインフレになることですか?世界最悪のデフレで悩んでいる国が・・・すごい話でございます。と開き直るあたり、希望的観測でしか物事を予測していないのは明らかである。
なにしろ三橋に言わせればジンバブエ政府は財政破綻することができなかったと主張する始末だ。
まあ確かに国債の債務不履行のみを財政破綻と定義してれば財政破綻ではないと言えるが、こんなのは屁理屈極まりない。それならハイパーインフレを覚悟の上で中央銀行が国債を買い支えれば100%財政破綻はないとなってしまう。
SPAかなんかの雑誌での城氏との対談では、日銀が国債を全部買い取っても大丈夫みたいな希望的観測としか思えないことを言っていたのだから、もはや最悪のシナリオを想定した国民の生活なんて想定すらしていないし、そういう最悪のパターンなどどうでもいいようだ。インフレで国民の暮らしが破綻しようが国債が債務不履行を起こさなければいいのだから簡単な話だ。
よく財政出動馬鹿が、日本は供給能力がいっぱいあるからインフレにはならないとおかしなことを言うのもいる。そして最近では需給ギャップが35兆円あるから日本ではインフレにならないなどと言い訳をするのが関の山だが、その需給ギャップのほとんどは2次産品である。
残念ながら日本は資源を供給する力は無い。原油も鉱物資源も食料も多くが輸入に頼っている。円安で資源調達コストが上がれば、いくら2次産品の需給ギャップが35兆円あろうがインフレは発生するものだ。
デフレなのにインフレを心配するなというのは、結局のところ最悪のシナリオの想定が一切無いご都合主義なのだ。実際にはインフレの心配ではなく、円という通貨の信用が無くなることに対する心配だということが理解できていない奴があまりにも多すぎる。
つまり財政破綻幻派という連中は、インフレは起きたとしても簡単にコントロールできると錯覚しているのだ。しかしなんら根拠もなく希望的観測でしか語られないのが実情である。ハイパーインフレが発生しているジンバブエでさえも財政破綻ではないと主張するのだから、もはや理屈も何も通じない。完全に感情論に陥っていることがわかっていないようだ。
随分前の話だから記憶はあやふやだが、小渕内閣がやった公共事業によるバラマキで人口密度の低い村に下水が作られた。そして地元の工場はその下水を使うことを強制させられたという。売上が100億円のその企業は下水道の使用料を毎年5億円も強制的に取られ、そのせいかどうかは知らないが、倒産してしまったという。確かサンプロの中での特集だったと思う。
公共事業というのは民間の効率を上げて生産性を高めるためのものでなければ無意味どころか有害になる。公共事業をやっている間は雇用を生み出すが、それだけでは持続性のある成長につながらないどころか、民間へと維持費の強要をやってしまうことで倒産に追い込むことだってあるのだ。
話の趣旨はそれたが、公共事業という発想から脱却しなくては国家財政は痛むだけである。
公共事業によるバラマキを肯定したいがために、財政破綻を国債の債務不履行のみに限定するのは、明らかにミスリードなやり口だ。表層的にしか物事を判断できない三橋信者を騙すのは簡単かもしれないが、それで日本の国家財政を滅茶苦茶にされたらたまったものではない。
自民党も早く分裂して、三橋のような保守を自称する社会主義者達と、本当の保守達が別々の政党を作ってもらいたい。
徴兵制復活をもくろんだり天皇制が大事だとか公共事業によるバラマキだとか、そういう発想が保守だと思ってもらっては困る。現在の自民党の上に立っている連中がやろうとしていることは、小泉改革を否定する大きな政府の国家社会主義思想だ。
追記:高度経済成長期のインフレを持ち出すコメントがあったから付け足すと、他国より圧倒的に賃金水準が低い時代のインフレと金を刷ればどうにかなるという発想のインフレとは全く違う。前者は需要やキャッチアップによる要因が強く、後者は単なる通貨安によるものだ。こんなのまともな頭をもってれば理解できる程度の話だ。
そして国債の何割を日銀が買い取れば何%のインフレが起こるかなんてシミュレーションを行った上で言っているのかなんて書いているが、そんなことわかる人間なんているわけがない。なら三橋はわかっているのか?信者は直接コメント欄に書いて聞いてみろ。
三橋のブログを見るとよくわかるが、完全な公共事業原理主義者だ。チャンネル桜でも公共事業の重要性を懸命に解いていた。しかも前原が無駄な公共事業をやめようとしたことに対して文句を言う始末だ。あれを見る限り、意味の無い公共事業をやれという昔ながらの自民党の発想であると言われても文句はないだろう。下支え云々言っているが、それで莫大な借金を作ってもよいという発想で、しかも財政破綻はフィクションとまで断言する始末だ。そりゃジンバブエでさえ財政破綻じゃないと定義しているのだから、三橋の頭の中では仮にハイパーインフレ(あるいはギャロッピングインフレ)になっても財政破綻じゃないのだろう。本当に都合のよい解釈で信者を騙しているとしか思えない。公共事業原理主義者の成れの果てだ。
ならお前にどういう策があるのかということだが、過去の記事読めば書いているから勝手に探せ。それぐらいの能力ぐらいあるはずだ。ゆとり世代だからって他人に探してもらおうという発想は社会人になったら通用しない。
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今回の選挙は池田信夫先生の言葉を借りると
地底人(自民党)と最低人(民主党)の絶望的な戦いですね。
未だにケインズの呪縛から逃れられない自民党も悲劇ですが、神野直彦氏のようなマルクス主義者が税調会長の民主党はさらに絶望的です。
政治家や官僚は最低限の経済学を習得させるべきです。。