株式会社マングローブ
 
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株式会社サードプレイス
山崎 哲郎氏

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鬼才異彩

株式会社サードプレイス
 大阪本社:大阪府吹田市江の木町1-24-2F
 東京オフィス:東京都中央区築地4-1-12 ビュロー銀座3F
 設   立:1997年4月1日
 事業内容:ASP事業の開発・運営
       フランチャイズチェーンのパッケージ開発
       マーケティングに関する企画・制作・開発
       顧客データベースに関する企画・設計・開発
       WEBプロデュース・制作・運用
       新規事業コンサルティング
       女性中心の在宅クリエイティブ集団の運営
 U R L:http://www.3rdplace.co.jp
 
 
創業から8年目の昨年、東京に事務所を開設。毎週東西を往復する株式会社サードプレイスの代表取締役・山崎哲郎氏にお会いしてきました。「人」「事業」「空間」が広がっていく道のり、今後の展望について語って頂きました。


まず御社の事業内容について教えてください。
           

いわゆる販売促進、マーケティング、顧客管理といった営業支援を目的とした戦略的WEBサイトの構築をメインに事業を行っています。とくに、CRM(カスタマーリレーションマネジメント)活動において、私たちが蓄積してきたノウハウやドゥーハウを、システム、オペレーションまでを含めての総合的なサービスを提供しています。根底にあるのが現場主導のCRM活動です。

御社のお客様の特徴について教えてください。

今のお客様は、多店舗展開しているところのフランチャイズ本部が多いですね。私たちはビジネスを成功に導くためのパッケージを提供しています。その中でお客様のご要望は、結局のところコストダウンか売上アップをしたいかなんです。わかりやすくいうと、利益を出すために、売上を上げる仕組みにするのか、コストダウンとして利幅を上げるのかということ。創業当初は、コストダウンのほうがメインでしたが、今はコストダウンではなく、いかに売上をあげていくかということでお仕事をさせて頂いていることが多いですね。

1997年創業とのことですが、創業のきっかけを教えてください。

もともと何か商売をしたいなという思いがずっとありました。振り返ってみると、きっかけは1995年1月17日の阪神大震災ですね。当時、私はダスキンの本部にいましたので、本部の使命として現地の加盟店さんの支援に行きました。でも、現地に入ると、加盟店であるとかないとか言っている状況じゃない。加盟店の方も物資を自分の所だけではなく、周りの方々にも届けたり、みんなが協力しあっての修羅場を経験しました。生きていることが、「生かされている」と、感じましたね。今までの人生感が変わり、そういうことからいろいろなことを考えるようになった結果、独立することを決めました。

現在の事業や商品が育ってきた過程を教えてください。

今ある商品は、ビジネスパッケージを構築していく過程で営業支援が出来るツールということで、一つ一つメニューが出来てきたという感じです。それは、お客様の困り事を解決することでスタートしていますので、商品開発ありきで開発したものというのがないんですよ。つまり、システム開発についてもシステム会社が開発したのではなく、マーケティング会社が開発したシステムなので、現場の方々に喜んで頂ける商品になっています。

お客様とのお付き合いの姿勢について教えてください。
                     

私たちは、WEBを制作するだけのお付き合いではないんです。例えば、システム会社というのは納品が目的だから、システムを納品して終わり。WEB制作会社は制作が目的だから、WEBを制作して終わり。私たちは営業支援が目的なので、納品して終わりではないんですね。納品した後に、WEBの効果的な利用方法をご提案するといったコンサルティング的なことまでさせていただいています。運営の方も預かっていますので、お客様との接点が一回出来ると、長いお付き合いをさせていただいています。 また、社員数は現在24、5名なんですけど、私たちの業種が仮にWEB制作業界とするならば、大阪でそんな規模でやっているところはないんです。私たちはWEB制作会社でもなく、システム会社でもなく、お客様のところに入りこんで、かっこよく言えばお客様と共に成長させて頂くという形でやらせていただいています。お客様の一つの機関とでも言うんでしょうか。

そんな御社を、こんな集団にしたいという思いはありますか?

「わたしは、わたしの人生のCEO」というのをキャッチフレーズにしています。それを実現するために、「変化」と「進化」を今期のテーマにしています。変化し進化し続ける仕事を突き詰める。チャレンジすることが面白いと思って欲しいですね。ちなみに、みんなその言葉をカードにして机の上に置いてますよ。 自分も独立してスタートしていますから、うちに集まっているみんなにもミニ独立起業家みたいになってもらいたいわけですよ。私たちの業界は3年もしたらみんな出て行きます。また別のところに就職して社員になるよりも、ここから卒業して小さい会社でも作ってもらいたい。それを私たちが支援したい。そうやって、小さい会社が私たちの周りにいっぱい出来てどんどん広がっていく。それが私の夢ですね。

その夢を実現していくために、どんな教育をされていますか? たとえば、こんなことをしたら叱るとか称えるといったことはありますか?

叱るということはそんなにはないですね。ただ、基本の部分、たとえば挨拶が出来ないとか、オフィスが汚いとか、気付かないとか、そういうことは叱りますね。それは会社が潰れていく第一歩だと思うからです。あと本気でやっていないのがわかる時ですね。 ただ作るのが喜びになったり、かっこいいデザインが出来たことが喜びになったりと、いわゆる職人の世界に走っていく傾向があるんです。クリエイティブな部分だからそれも必要なのでしょうが、それを作る目的、たとえば営業支援の分野において資料請求が50倍に増えてお客様に感謝されるといったことに喜びを感じて欲しい。それが大切だということが徐々に共有され始めたかなという感じですね。 それと、始業前の8時半から「寺子屋」といって私が先生になって業務以外のことをみんなに教えるといったことを3年前からはじめました。それを1年続け、2年目は社員が交替で先生になることにしました。3年目の今年は管理職の社員から「いったん止めて改めて違う形でやりたい」ということで一時お休みになっています。でも、新しいやり方というのがまだ上がってこないんですね。だまされたような(笑)。1月から5ヶ月たっているので、ぼちぼちちゃんとしないといけないと思ってます。私が出るわけにもいかないので、ちょっと違うやり方で動かせるようにね。

社長が「寺子屋」で教鞭をとったのは主にどんな内容だったのですか?

仕事に取り組むにあたっての精神、喜び、世の中の仕組みなど、彼らがヒントになることや、こういう思いでお客様と接してほしいという姿勢の部分です。全部自分で考えたことではなく、本の中のことやいろんな社長さんから聞いた話、お客様との話でなるほどと思ったことなど、私自身が勉強させて頂いたことが多いですね。お客様と会って嬉しいと感じた量、悔しい思いをした量は私が一番多いはずなので、みんなに話してあげたいと思ったんです。

 
 
 
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