直接的な「バカ」呼ばわり
「市長のブログ」のインフルエンザ対応に関してマスクを配布している写真について「正直言って、この人「バカ」?」・・・確かに書いています。
昨年5月頃に近畿圏を中心にまず流行、橋下知事の指示にしたがって、府下の小中高が一斉休校になりました。
そのとき、たまたま所用で京阪電車に乗る機会があったのですが、駅員・運転手・車掌に至るまで全員マスク着用、乗客もかなりの人がマスクをしていました。車内アナウンスで「現在新型インフルエンザ流行中につき、運転士・車掌・駅員等、全てマスク着用にて勤務させていただいております」と流れていましたし、マスクをしていない乗客は「マスク、どこにも売ってないわ~」とため息をつくなど、一種異様なピリピリした雰囲気でした。
こちらに帰ると、待ち合わせをしていた女子大生と思しき三人のうち一人がマスク着用・・・「いやぁ~、あんたマスクしてるの~?」・・・同じ大阪とは思えないぐらいの温度差でした。
いったん収まったものの、断続的に流行は続き、9月になって学校の夏休みが終わったとたん、また大変な流行になりました。
ある高校の先生は「共働きなのに、子供の学校が休校になったら休まないといけないし、さりとて、修学旅行を控えて、自分の学校でも学級閉鎖が出ているから行けるかどうか毎日会議だし、朝はジャンジャン電話がかかってくるし、もう大変・・・」疲れきった表情でため息をついていました。
単身赴任のお父さんが運動会の日に帰ってくる手はずになっていたのに、延期になって調整がつかず、運動会にお父さんが来てもらえなかった・・・そんな話も耳にしました。
そんな折に、市役所のホームページを見たら、市の感染状況はまったくと言っていいほど出ておらず、「いったい和泉の市役所は必要な情報を知らせようという気があるのか」と思ってあちこち探したらあの「笑顔でマスクを配布する市長」の「自己PR写真」。真面目に「この人バカ?もっと大事な仕事があるやろ!」と思っただけのことです。
周囲にも「和泉市のHP、必要な情報は何にも載ってないのに、市長がマスク配ってる宣伝めいた写真が載ってるだけやん」と教えると、見に行った人たちは一様に「何これ?無神経やね~。」「辻さんに入れたけど、こんな無神経な人やとは思わんかった」などと、皆怒りをあらわにしていました。
和泉市ではないけれど、インフルエンザでは死者も出たし、何より気の毒だったのは大阪で最初に集団感染した関西大倉高校でした。生徒が歩いているだけで「お前らの学校がインフルエンザ広めよって!」などと罵声を浴びせかけられたり、タクシーに乗ろうとしたら乗車拒否にあったり、学校に心無い電話がかかってきたり・・・。
堺市でO157の集団感染があった時も同じように、帰省をしようとしたら「帰ってこんでいい!」などと言われたり、まるで黴菌のような扱いを受けて、後々PTSDに苦しんだ子もいたんです。そんな教訓はまるで生かされていませんでした。
市長たるもの、国で言えば首相と同じようなものです。阪神大震災のときは当時の村山首相の初期対応がまずかったということで、大変問題になりましたし、今問題になっている口蹄疫の問題では赤松前農水相がやはり初期対応のまずさで感染を広げたのではないかと問題になりました。
市で言えば陣頭指揮を執るべき市長が、「マスク配布写真でPR」、見た人の多くが気分を害したのは事実です。というより、「こんなことしてる場合か」と怒り心頭でした。
確かに「直接的な『バカ呼ばわり』」、文字にすると「そんなきついことを」と思われる方もいるかと思いますが、去年インフルエンザに振り回された人たちはもっと怒っていたし、自分も含めてその声を代弁したつもりです。
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