賃貸大手「レオパレス21」のマンションばかりを狙って空き巣を繰り返したとして、大阪府警は8日、大阪市中央区瓦屋町1、無職、李芳宏被告(34)=窃盗などの罪で公判中=を窃盗などの疑いで大阪地検に追送検した。同社の物件に住んでいた際、玄関ドアの郵便投函(とうかん)口から棒で鍵を開けられそうになったのを見て、「この方法なら自分もできる」と、自室で練習を重ねたという。
捜査3課によると、李容疑者は玄関ドアの投函口から自作の金属棒を差し込み、内鍵のつまみを回す「サムターン回し」という手口で、主にワンルームマンションに侵入、現金などを盗んだとして逮捕、起訴された。昨年末までの約3年半に、大阪と兵庫の300室を狙い、被害総額は約3400万円に上る。「レオパレス物件の玄関ドアは開けやすかった」という趣旨の供述をしている。【茶谷亮】
毎日新聞 2010年7月9日 2時30分