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名ばかり相撲改革?独立委員会に謹慎親方参加へ

愛知県警本部長と面会の後、報道陣の質問に答える日本相撲協会の村山弘義理事長代行。後方左は二所ノ関親方、同右は尾車親方
愛知県警本部長と面会の後、報道陣の質問に答える日本相撲協会の村山弘義理事長代行。後方左は二所ノ関親方、同右は尾車親方
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 日本相撲協会は9日に東京・両国国技館で行われる特別調査委員会で、文部科学省から設置を求められている「ガバナンス(組織統治)の整備に関する独立委員会」の委員候補11人を選出すると発表した。しかし、独立委員会のオブザーバーに賭博問題で謹慎中の親方らを迎える予定で、さらに委員3人を相撲協会の推薦とする方向で調整中という。抜本改革を迫られていながら、関係者の相変わらずの危機感の薄さは、監督官庁からも批判を集めそうだ。

 午後4時すぎ、愛知県警などへ謝罪に出向いていた村山弘義理事長代行(73)は、愛知県体育館で会見を開き、「ガバナンスの整備に関する独立委員会」の設置について説明した。

 「あす(9日)の特別調査委員会で11人のメンバー(委員)候補を明らかにできればと思っています」。独立委員会は、監督官庁の文科省から相撲協会の抜本改革を要求され、関係者が重い腰を上げ設置を決めたもの。しかし、会見で配られた資料には驚くべき内容が書かれていた。独立委員会のオブザーバー候補として、賭博問題で謹慎中の陸奥親方(元大関・霧島)と八角親方(元横綱・北勝海)、さらに弟子が野球賭博に関与していた尾車親方(元大関・琴風)の3人が明記されていたのだ。その理由について特別調査委では「これまでの経過や実情を説明する必要がある」と説明したが、議決権のないオブザーバーといえども相撲協会の幹部3人が会議に参加するとなれば、議論の方向に影響を与える可能性もある。

 報道陣からは「謹慎している人をオブザーバーにするのはおかしくないか」と質問が飛ぶと村山代行は「確かにそういう意見もある。まだ3人は決定ではない」とコメント。さらに最終的な人選は理事会の承認を得なければならないため「あすの調査委で代わるかもしれない」と歯切れの悪い説明に終始した。

 また11人の独立委員会メンバー候補のうち3人を相撲協会が推薦する方向で調整中であることも判明。文科省は暴力団との関係が問題になった維持員席や反社会勢力との完全決別を徹底するように各種の改革を相撲協会に要求。そのためには外部のメンバーによる主導的な働きを期待しているが、身内を委員の中に入れることで改革が停滞する危険性もあり、大きな反発を招くのは避けられない見通しだ。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年07月09日 ]

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