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裁判員裁判:強盗傷害 男に懲役10年求刑 検察側「犯行、強烈で悪質」 /熊本

 男性を暴行し現金などを奪ったとして強盗傷害などの罪に問われた熊本市上南部3、元指定暴力団組員、川久保広唐被告(46)の裁判員裁判は2日目の7日、熊本地裁(鈴木浩美裁判長)で論告求刑公判があった。検察側は懲役10年を求刑、弁護側は減軽を求めた。

 検察側は論告で「犯行態様は強烈かつ悪質で被害者が負った肉体的、精神的被害は重大だ。被告人は犯行を考え共犯者を巻き込んだ首謀者であり、果たした役割も重大」と指摘した。

 弁護側は「事件の発端の責任は、当時覚せい剤の密売人だった被害男性について調べるよう頼んだ県警の男性警察官にある」と主張。「被告人は取り調べ段階から積極的に自白しており、真面目に服役して更生を固く誓っている」と述べた。

 7日の証人尋問では、川久保被告の幼なじみの男性が出廷。出所後は男性が経営する飲食店に雇い入れる意向を示した。

 起訴状によると、川久保被告は、倉田俊志(32)▽渡辺浩(47)--の両被告と共謀し、07年12月18日午後10時10分ごろ、御船町のパチンコ店駐車場で、被害男性を乗用車に押し込みナイフなどで脅して暴行。現金約19万円と車(時価約15万円相当)を奪い、キャッシュカードを使って現金100万円を引き出し盗んだとされる。

毎日新聞 2010年7月8日 地方版

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