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News-No.20100708-6
元暴力団組員の裁判員裁判で懲役10年の判決 |
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覚せい剤の密売人に対する強盗傷害事件で起訴された元暴力団組員の裁判員裁判で、熊本地方裁判所は検察の求刑通り、熊本市上南部の元暴力団組員、川久保広唐被告(46)に懲役10年の判決を言い渡しました。判決によりますと、川久保被告は2007年、知人の男2人と共謀。覚せい剤の密売をしていた熊本市の男をパチンコ店の駐車場に呼び出したあと車に拉致して連れまわし暴行を加え、現金や車などを奪うなどした強盗傷害の罪などに問われていたものです。今日の判決公判で鈴木浩美裁判長は「犯行で指導的な役割を果たし刑事責任は重大」として、川久保被告に検察側の求刑通り懲役10年の判決を言い渡しました。判決のあと、鈴木裁判長は川久保被告に「裁判員と9人で力を合わせて考えましたが、出所後は汗水流して働いて暴力団には戻らないでほしいという話も出ました」と諭しました。県内では初めて暴力団関係者の事件が審理された今回の裁判員裁判。判決後、会見に出席した男性の裁判員経験者は「傍聴席に関係者がいないか最初は不安だったが、進んでいくうちに不安はなくなった。暴力団のからむ事件を裁判員裁判の対象事件から外すべきだとは思わない」と話しました。
2010-07-08 18:57:45 |
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