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国道268号消毒マット設置 えびの市

(2010年5月16日付)


 えびの市口蹄疫防疫対策本部(本部長・村岡隆明市長)は15日、同市湯田の国道268号の片側1車線に消毒薬を染み込ませたマットを設置した。24時間態勢で消毒薬を補給し、国道で鹿児島方面から宮崎方面に向かう全車両のタイヤを消毒する。また、16日には、市内の一部地域で酢を希釈した液体を無線操縦ヘリコプターで散布する予定となっており、懸命の防疫対策が続いている。

 路面マットの設置は、通行量の多い国道での消毒徹底を求める農家らの要望を受けた初の取り組み。長さ5メートルで、15日午後2時半ごろに設置作業が終わった。事故防止のため、県警の協力も得ながら、徐行して通過してもらう。

 酢の散布には農業用に使う3機を用意。穀物酢を250倍に薄め、口蹄疫疑いの発生エリアに近い畜舎や道路、農地など約50ヘクタールに散布する。村岡市長は「酢の散布については専門家の意見も聞いた。実際に酢の散布試験を体験したが、直接かかった時ににおいがする程度だった。(口蹄疫の感染拡大防止へ)少しでも可能性があればやってみたい」としている。

【写真】全車両消毒のため、路面マットでの消毒が始まった国道268号=15日午後、えびの市湯田