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第4章「ガン治療の悲劇と千島学説」1

2007-04-16


なぜガン治療に「成果」が現れないのか?

 日本では毎年30万人以上もの人々がガンで亡くなっている。死因ではガンがダントツのトップで、死亡者全体の三人に一人がガン死と言われている。死にまでは至らずとも、ガン宣告を受けてガン治療を続けている人々や、再発を恐れて息をひそめながら生きている人はさらに多い。児玉隆也が亡くなった30年前は、ガンによる死亡者は13万人だったが、それがいまや32万人。この恐るべき上昇曲線は今後もさらに伸び続けていくだろうと予測されている。

 いったいなぜ、こんなにもガンが増え続けているのだろうか。そしてなぜ、ガン治療に成果が現れてこないのだろうか。この疑問に対する解答は、ずばり「いまの医学の根本が間違っている」と考えざるをえず、その間違った医学理論に基づいたガン治療が、今日まで延々と続けられてきたからである。

 このことを声高に叫んだのが千島喜久男だった。この章では、いよいよ「千島学説」に関して触れてみたいが、その前にもう一度現代医学のガン治療の現実を確認しておきたい。

 なぜガン治療に成果が見られないのか。この疑問に対して医療業界は「成果はちゃんと上がっている。ガン治療に長足の進歩が見られる」と公言する。なるほど、抗ガン剤の開発や放射線治療の技術には、確かに「進歩」の足跡があるだろう。また専門医の腕や陣容も、以前に比べればかなり充実してきたと言えるかもしれない。にもかかわらずガンの発症は増え続け、ガンによる死者の数もうなぎ上りだ。これではいかに強弁しようとも、「ガン完治」の確かな実績がない限り、ガン治療に成果があったなどとはとても言えない。その証拠に、ガン宣告は、いまだに死刑宣告にも似た絶望感を人々に与え続けているのである。

 「それだけガンという病気は恐いということさ。だからそれには、早期発見、早期治療が不可欠で、ガンと分かったら、一刻も早く入院して治療に専念することだよ」。たぶん、これがいまのガンに対する大方の基本認識だろう。つまり「ガンは恐い」「ガンは悪魔」というところから出発し、だから患者はガンとの闘いを余儀なくされ、ついには戦死したり、深傷を負ったりする。第1章の「ふたつの風景」で紹介したように、「敵との戦争の戦場」に飛び込んでガンと戦うのが、ガン患者に背負わされた宿命だったのだ。

 この場合、ガン治療の「武器」としては手術・抗ガン剤・放射線の3種類が最有力とされ、これらの武器が「敵(ガン)」の場所や状態によって使い分けられてきた。ちなみに「転移」がない初期ガンの場合はまず摘出手術、とされてきたのである。

 ぼくのケースでも「3b期」ではあっても「転移」が認められなかったため、まず手術が勧められた。手術ではガン病巣を根こそぎ切除することが良しとされ、つまりガンそのもの(原発病巣)はいうまでもなく、その近くのリンパ節も可能な限り広く切除する。

 このような「リンパ廓清」は日本の手術での主流になってしまっているが、欧米ではリンパ節を切除しても5年生存率に変化がないという見解が常識化しているために、リンパ廓清は極力避けられている。なぜならリンパ廓清は手術後に数々の後遺症をもたらすだけでなく、手術で体の免疫を司る重要な働きをしているリンパ節を切除してしまったら、当然免疫力も弱まってしまうからである。


ガン細胞だけでなく人間まで殺すガン治療

 手術に続くガン細胞抹殺の武器は、放射線治療と抗ガン剤治療である。放射線治療はガン細胞に放射線を照射して「ガンを焼き殺す」ことであり、最近ではガンマーナイフなどという優れものも開発されている。これは特殊な装置を使って放射線を一点に集中させるもので、目標物をあたかもメスで切り取るかのように正確に焼き殺すことができる。つまりピンポイント銃撃が可能になってきたわけだ。だからといって、安全とも言えない。ガンマーナイフは脳腫瘍などごく一部の治療に限られており、その他の放射線治療ではどうしても周囲の健康な細胞にまで被害を及ぼしてしまうからだ。放射線で焼き殺されたガン細胞は炎症性の変化を起こすため、それが周辺の組織に波及して悪影響を与えてしまい、さらに副作用として、白血病や皮膚ガンを引き起こすこともある。

 そしてすっかりポピュラーになってしまったもう一つの強力な武器、それはいうまでもなく化学療法、つまり抗ガン剤でガン細胞を殺すことだ。ただこの場合やっかいなのは、飲み薬や注射薬(点滴)という方法をとるために、手術や放射線治療とは違って全身に影響を与えてしまうことである。つまりこれは、全身に毒を回してガン細胞を毒殺してしまおうというものだけに、どうしてもかなりひどい副作用が起きてしまうのである。

 いや、「副作用」などという生易しいものではない。抗ガン剤の猛毒がガンのみならず、患者をすら殺してしまっている。ガン細胞も確かに殺してはくれるけれど、同時に人間まで殺してしまう。そういっても過言ではないくらいに、抗ガン剤はものすごい猛毒なのだ。

第4章「ガン治療の悲劇と千島学説」3 2007-04-16
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