かめぢからのお店でも使用中。カメボスお勧めの床材コンビネ
ーションとその作り方。ちなみに超簡単。

さまざまの床材が流通し、どれも一長一短があったりする床材ですが、とりあえ
ず自分がここで紹介するのが一番いいです。もちろん床材には人それぞれ好み
もありますよ。でもここで紹介する力土よりもいいものがあるんだった教えてくだ
さいって感じです。

名前は一応、力土(ちからつち)で.....

かめぢからが編み出した床材なので力土って呼ぶことにします。力土の作り方は簡単です。ケージがある、底面ヒーター
が敷いてある、そこに当店オリジナルのココパーム微細を放つ、ジョーロで水を加えながら全体に水気を行き渡らせ、がっ
ちり押し固める。その上からフォレストフロアー(画像は今夏発売予定のかめぢからオリジナル発酵チップLサイズ、名称
は未定)を敷き詰めて終わり。

それでは詳しくご説明しよう。ケージはもちろんかめぢからケージだ。ここではかめぢからケージ900サイズに力土を作る
方法を解説していくぜ。

手順1
当店オリジナルのココパーム20Lをドバーッとぶちまける。ほこりが出るのでマスクをするか呼吸を止めていよう。べつにほこりが出ないようにちょっとづつ出しても無問題。自分のペースでOK。
20Lを一袋全部使いましょう。

手順2
ジョーロで水を差しながら全体に水を練りこみます。ほこりが立たないように満遍なく水を行き渡らせてください。
大よそ1L〜1.3Lくらいの水が適当です。若干のPSBを混ぜ合わせるとカメの糞や尿などの分解をより効果的に行えます。他メーカーのヤシガラに比べて粒が細長くやや大きいのがわかりますか?
混ぜ混ぜまぜまぜマゼマゼ......

手順3
満遍なく水を染みこませたココパーム微細を均等に固めます。張り手を食らわす感じでパンパン叩いて固めてください。



......自分は拳でいきますけど。

手順4
ココパームを均等に固めたら上からフォレストフロアー(画像は今夏発売予定のかめぢからオリジナル発酵チップL粒/商品名未定)を敷き詰めます。

オリジナル発酵チップはフォレストフロアと同タイプになりますが、クオリティーはより良いです。価格もさらに安くなり、粒のサイズも数種類になる予定です。

手順5
フォレストフロアーを均等に敷き詰めマッスル。フォレストフロアーは元々湿り気がある床材なので水を撒く必要はありません。軽く押し固めて完成です。

手順6
カメさんをケージに戻します。亜成体のマルギナータということでチップはL(大きめの物)を使いましたが小さいサイズのチップも販売予定です。現状ではフォレストフロアーで同じ物が作れますのでココパーム微細+フォレストフロアーをご利用ください。



やってみればわかる脅威の安定性と自然の力を兼ね備えた床材になります。
力土のメリットは床材が一方に固まりにくい、見てくれが最高、糞や尿などを吸収分解する、または乾燥した糞などの掃
除も楽、乾燥させてもほこりが出にくい、カメが土まみれになることがない。。。などなど他の床材に比べて良いこと尽くし
です。よくカメが床材に潜ってたり、ぐりぐりやったりして床材がケージの一方に偏ってダサくなってたり、モコモコした比重
の軽い床材でほこりが立ったり、カメが歩きにくそうだったり、歩くたびにカメが床材に埋もれたり、霧吹きをしたときに水と
の相性が良くなかったり(これは主に砂系、クルミ系)、なーんとも難しい問題が持ち上がりますが、力土は全部うまくいき
ます。粒の違う2種の床材を組み合わせることにより、床材の層ができ、これが非常に優れた安定性を発揮します。カメが
歩くための弾力も良い!もちろんカメは潜ったり、床材をぐりぐりしたりしますが、一度乱れた土であっても自然と粒の細か
いココパームが底のほうに落ち、粒の大きいフォレストフロアーが上に上がってくるので長いスパンで平らを保ちます。乾
燥させてもほこりが出るような細かい粒はフォレストフロアーの下に隠れてしまうので空気中のほこりは限りなくゼロになり
ます。霧吹きとの相性もバッチリです。基本的にはほぼすべてのリクガメに力土を使用し、種類によって霧吹き、ジョウロ
で散水など湿度を変えていけば問題ありません。地中海系には力土+やや乾燥系(ジョウロ散水週一、霧吹き1日一回/
冬季)、インドホシガメ、エロンガータには力土+多湿系(ジョウロ散水週2、霧吹き一日2回〜3回/冬季)、みたいな。ちな
みにこの力土環境で、パンケーキ、マルギナータ、エロンガータの産卵、繁殖に成功しています。今年はたぶんホルスも
いけます。まあ、床材だけがすべての要因ではないでしょうが、しっかりと土に穴を掘って産卵しているところを見るとやは
りカメもこの土が気に入ってくれているのでしょう。カメがいい感じで歩けて、潜れて、寝れて、産卵する。力土バンザ〜イ。

注:自然の素材を元にした床材には虫はわきやすいです。
よく掲示板でご質問される床材に沸く虫ですが、これは仕方がないです。カメのためにいい床材を作ってやります。いい床
材なのであたりまえのように虫もわきます。むしろ、虫がわかない床材って悪い床材だと思いますし(生き物を飼うのには
向いていない物だったり)。解決策としてはずばり「気にしないこと」です。力土では虫がわいても底部の粒が細かい部分
(ココパーム部)に沸くことが多いので外見上は見えにくいです。ただし使用しているうちに虫はおそらく絶対にわくので気
になる方は留意しておいてください。また、乾燥系のリクガメよりも多湿系のリクガメを飼育する環境のほうが虫はわきや
すいです。虫はより湿っぽい環境を好むので少しでも虫の発生を抑えたい場合は乾燥系のリクガメを飼育すると良いでし
ょう。ただ、虫の発生がイヤだからって新聞紙で飼育したりするのはやめましょう。新聞紙などでの飼育はあくまで飼育者
の都合に重点を置いている方法論であり、本当にカメのことを想った飼育環境ではないですから。

今回マットのベースに使用したココパーム微細は通常の粒が細かいヤシガラマ
ットやパームマット、その他で発売されている圧縮系ヤシガラ細マットとは異な
ります。これら、他専門店で販売されている粒系ヤシガラマットは粒が細かす
ぎ、水を足せばぐちょぐちょのどろどろになり、乾燥させればすぐに埃(ほこ
り)が出るはっきりいって使えないタイプ(事実なんだからしょうがない)。
かめぢからのココパーム微細は違います。ココパーム微細の粒は小さすぎず、
大きすぎずマットの繊維が結合して弾力性のある絶妙な床材になります。
もしこれ以上に優れた床材があったら教えてください。はっきり言ってないっス!
しかも価格も安い。1個1900円(20L)、5個セットで1個1400円(20L)、同量の使
えないマットの卸値よりも安いんですから!それを小売で挑戦してるわけです。
カメ、トカゲ、ヘビほぼすべての爬虫類にお勧め。これを使わなきゃ絶対に損
だと言い切れるから販売するんです。