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シマウマの移動本県通過で延期 佐世保の動物園

(2010年5月15日付)

 佐世保市亜熱帯動植物園(長崎県佐世保市)は14日までに、同園で飼育しているシマウマ「コリン」(雌1歳)の“嫁入り”を、家畜感染症の口蹄疫の被害が本県で拡大している影響で無期延期することを決めた。

 コリンは当初、16日に宮崎県を陸送で通過して鹿児島市の平川動物公園に搬出。数頭の雄と見合いをし、ふさわしい相手と結ばれる予定だった。

 市動植物園の前田亮平獣医師によると、シマウマ自体は口蹄疫に感染しない。しかし、被害が広がる本県内を通過するため「トラックなどにウイルスが付着し、平川動物公園のほかの動物に影響が出る可能性も捨てきれない」と、双方の動物園で延期を決めた。