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10農場感染疑い えびのと川南

(2010年5月14日付)

 県は13日、えびの市と川南町の10農場で新たに口蹄疫の感染疑いがある牛、豚を確認したと発表した。10農場で飼育している計1457頭はすべて殺処分される。感染・感染疑いは86例となり、殺処分対象の家畜は8万257頭(牛6604頭、豚7万3653頭)となった。

 また12日に感染疑いを確認した川南町の農場(73例目)が、従来の移動・搬出制限区域の中心点から南へ2キロ離れていることから、新たな制限区域を設定した。 

 県口蹄疫防疫対策本部(本部長、東国原知事)によると、13日に発表した10農場の内訳は肉用牛繁殖6、酪農1、養豚3。11〜12日に農場主や獣医師らから宮崎家畜保健衛生所に通報があり、検体を動物衛生研究所海外病研究施設に送っていた。13日に遺伝子検査で陽性の反応が出た。

 えびのの農場は牛46頭の殺処分を13日中に終了。これを加え、13日までに殺処分された家畜は3万9444頭になった。

 また、赤松広隆農相が10日に来県した際「獣医を倍増の100人、補助員を10倍の100人投入」と表明したことを受け、13日までに国を中心に181人が増員され、現場の防疫作業に従事している。都道府県からの応援も順次到着し、人員は増えつつある。