○RFに関する予備知識------------->
バグとは、RFのOPで使用されているアクレシアの兵器です。
超小型のバグは、アクレシアのセンサーとしてマップを索敵する補助的役割を持っていたそうなんですが、
OPで登場して以来一切実装してもらっていない、かわいそうな存在でもあります。
OPで登場したのは、大型の惑星攻略兵器らしいです。
他にも色々な種類のアクレシアの兵器がOPとかで出てきていますが、全部未実装!!
マップ内に置物として、壊れたのが置いてありますけどね……。
宇宙編が実装されていたら、アクレシアの地上攻撃兵器にでもなってたんじゃないかな? とか思っています。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
fourth gear
《My daughter》
------------------>
,
危険感知 ----> 危険認識"SSS"を確認
,
追尾を続行した探査用マイクロバグの消失を確認
,
,
現躯体危険認識"SSS"へと急接近
,
,
緊急プロセス作動 ---> 旧躯体転送開始
------------------>
私は、出来る限りの全速で走り続ける。
なぜか胸騒ぎがする。
≪ハハ…ムリですよ。
片足を失った者、片腕を失った者、視界を閉ざされた者、
もら、我々は足手まといです。≫
また何か、大切なものを失ってしまう様な気がして…。
私から大切なものを奪おうとする何かが、いる様な気がしてならない。
/////////////////////////////////
見つけた!
キーパーの人だが、一緒に誰かいる…。
確か、マネージャーの人だったと記憶しているが、
キーパーの男の子が、何かをマネージャーの女の子に手渡した瞬間…。
あたりを光が包み、二人を中心にして植物の根の様な物が迫ってきた。
……迫って!?
どう考えても避けられない。
姉様、ごめん…。
------------------>
,
……カシャン
……カシャン
……カシャッ。
,
,
自律プログラム一時停止
,
,
アクレシアコア活性化 100%
---> 旧躯体転送
----> 殲滅プログラム[reticence - ghost]解凍
------------------>
あたりを包む砂煙が、私の身を包みこんでいる。
gooooo!
懐かしき私の駆動音、私の生命の脈動、私が私たる所以。
少々姿は歪となってしまったが、いたしかたない。
いまは、今の〝私〟を守る事を優先しよう。
歪な機械仕掛けの私の胸が開き、そこから少女の上半身が覗いて見えた。
全身にコードを接続され、まるで囚われているかの様な印象を与える。
あぁ、事故で生れた私達の娘よ。
いつか、この身を明け渡す時が来るまで、生命を謳歌せよ。
障害は、我が名「reticence - ghost」に誓い排除しよう。
煙が晴れ、私の姿があらわになって行く。
傷など一切ない純白の装甲、所々が水色の美しい光を放つ。
3mを超す巨人の様な姿は、人間には一体どの様に見えるのだろうか?
私は、巨大な植物らしきものを見上げ、辺り一帯をサーチする。
どうやら、人間二人がこの現象の動力源と成っている様だ。
雄の人間の近くから感知される力は、少なく見積もってもクリティカルボム千発分を上回る。
私があれを破壊しては、この身体も、娘ともども蒸発してしまうのは明らかだ。
いや、この星に穴があいてしまうかもしれない。
------------------>
,
高エネルギー反応感知
,
検索完了 ---> 高町なのはを確認
,
------------------>
ほう、神聖同盟コラのダークフォースの攻撃性に近い特質を持ちながらも、
ベラート連邦のホーリーフォースにも近い特質を持つ、
不思議なフォースを持つ少女が来たか。
だが、あの少女では、あそこの二人をまきこんで殲滅する事が出来まい。
ふむ。
幸いこの植物は、一切攻撃をしてこない様だし…。
一つ、年長者として手助けしてやろう。
それが、私達の娘を守る事にも繋がるだろうしな…。
私は、今の状況に有効なギアを活性化させる。
guooooo!!
起動時よりも大きな、獣の咆哮にも近い駆動音が響き渡った。
------------------>
,
武装認識 ---> 無手
特殊機構起動開始
,
5
,
4
,
3
,
2
,
1
,
start!!
------------------>
『Battle Ground Simulating(バトル・グラウンド・シミュレーティング)』
体中を衝撃が駆け巡り、ギアの活性化を促す。
ありとあらゆる攻撃を回避しうる絶対回避の演算能力、
機械であるが故に人間のソレとは比較できない程の正確性を誇る私の力。
全身のギアが脚部を中心に能力を発揮する。
娘を守る為にボディコアの隔壁を下し、私は発動源となっている二人の元へと向かい走り始めた。
一歩足を踏み出す度に活性化され、速度を増して行く。
脚力も上昇し、コンクリートで出来た道を踏み砕きながら進む。
------------------>
,
高町なのは ----> 広範囲サーチを開始
,
------------------>
どうやら、少女の方も発動源を探し始めたらしい。
走っている最中に私の姿が、眼に映るだろうが…。
まあ、気にする事でもないだろう。
いや? 気にするか…?
ボディコアの隔壁は下してあるからレティシアがいる事は気がつくまい。
そう色々と考えを巡らしながら走っていると…。
------------------>
,
高町なのはに感知された模様
,
高町なのはの心理に困惑を確認
,
------------------>
ふむ、全長3m近いこの身が道路を走っていれば、困惑もするだろう。
だが、私の行動を見れば、己の役目も思い出すと私は確信している。
そうでなければ、私達の娘と同程度の少女が、戦士などやっているワケがない。
私は走り続ける。
二人の位置は、地上とはかなり離れているが、あの程度の高度ならば、私の飛行範囲内だ。
------------------>
,
ペンジャープリゲル起動
,
------------------>
背中の機構が開き、虹色の光の粒が周囲に漂う。
そして、私の体に軽い浮遊感を覚えると同時に身体が宙に浮いた。
「む? 飛行高度が増している……?」
今までとは異なる飛行高度に戸惑いを覚えながらも、光の粉を撒き散らしながら
植物らしき木の根を辿る様に飛行して行く。
------------------>
,
発動源を確認 ---> 危険認識"SSS"
,
生命体に発動源との繋がりはなし
,
確保可能
,
------------------>
どうやらこの石は、発動するのに生命体の何かを必要とする様だ。
そして、人間の様に複雑な生命体であれば、その効力は大きくなる。
時間があれば、バグを出して解析をしたいものだが…。
残念な事に今は時間が無い。
私は、二人の人間を包むように展開している光の膜を無理やり引き千切り、
石を残して、人間を抱きかかえる。
うっかり潰しては、娘の夢見が悪くなるので、
慎重に潰さない様に、落とさない様に気を付けながら。
そして、そのまま地面まで飛び降りた。
衝撃が二人の人間に伝わる事はないだろうが、念のために…。
〔ビルドアップディフェンスチャージャー注入〕
------------------>
,
思考入力--->ビルドアップディフェンスチャージャー
,
,
注入開始 ---> 注入完了
維持時間 180秒
,
,
------------------>
私の落下と共に地面が沈下し、足が60㎝ほどめり込んでしまう。
ブースターで出来るだけ衝撃を和らげたが、この身ではコレが限界らしい。
------------------>
,
高町なのはより高エネルギー反応
,
,
封印能力付属のエネルギーを感知
,
,
,
------------------>
先ほどまで私と二人の人間がいた所に桜色のビームの様な物が衝突する。
どうやらコレで終わった様だ。
------------------>
,
旧躯体構成限界 273秒
,
------------------>
私の起動限界も近い様だし…。
二人の人間を比較的破損の少ない、歩道に寝かせ、私は路地裏へと入って行く。
周りに生命体がいないかを索敵し、ボディコアの隔壁を開け、もう一度だけ娘の顔を見てから
私は、プログラムを終了した。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
------------------>
,
,
殲滅プログラム[reticence - ghost]凍結
旧躯体亜空間収納開始 ---> 収納完了
,
,
現躯体異常なし
正常通り機能開始
,
,
自律プログラム再起動開始. . . . .
,
,
,
殲滅プログラム[reticence - ghost]再起動
,
,
,
装甲(?)転送要請 ---> 要請承認
コラ英雄模造衣装作成中 ---> 作成完了
細部設定開始 ---> 低露出へ変更
衣装転送 ---> 現象の刷り込み開始
殲滅プログラム[reticence - ghost]再凍結
,
,
,
自律プログラム再起動 . . . .
,
,
,
------------------>
「ぅ…。
ぅ、う~ん…。」
あれ? 確か巨大な植物に……?
植物……?
いや、違うな…。
確か、全身真っ白なスーツを着た、白いシルクハットのおじさんから
服を貰ったんだった。
しかし、娘にソックリだから、コレをあげようか…。
意味が分からないが、くれるのならば貰っても悪くあるまい。
さて、姉様に電話して迎えに来てもらわなければな…。
そして、私はその日"本当にあった出来事"を忘れて数日を過ごす事になる。
,
,
,
,
------------------>
,
…カシャン
,
湾曲空間に2機の巨大エネルギー反応を確認
戦艦型と推測
,
,
,
索敵用バグ射出 ---> 監視開始
,
…カシャン
,
------------------>
-----------------------------------------------------------------------
-----------------------------------------------------------------------
○あとがき
主人公は戦いませんでした。
でも、3m近いアクレシアって、5mまで言ったらイダーのボス「トール」と同じ大きさです!!
☆トール
アクレシア帝国でのエリート部隊隊長、ヘロディアンと呼ばれる最悪の種族により、
精神を犯され、アクレシアを敵としてしまった哀れな隊長機
レティセンスの装備よりの旧式を使っているはずなのにBOSS扱いされている為か…
それとも、ヘロディアンに犯されている為か異常なまでに頑丈な装甲と
普通ではありえない巨体を誇る。
白い装甲に金色で装飾を施された騎士の様な姿をしている。
○ジュエルシードに関して…。
アニメでは、そんなに凶悪なものとして書かれていない様な気がしますが…。
色々と設定なんかを見る限りでは、凶悪だと思うんです。
もしも、あんなものを握りつぶそう物なら…アクレシアの装甲でも100%蒸発する事でしょう。
ついでに、巻き添えで日本とか消えそうです…。
本作では、ジュエルシードは大変危険な物として扱って行きます。
アクレシアには、封印装置なんて付いてないので…精々出来る事は、
Impactive Confusionによる一時的な機能停止くらいでしょうが…。
○今回出てきたアクレシア・スキル!!
アクレシア・クラス --- Striker専用スキル
Battle Ground Simulating(バトル・グラウンド・シミュレーティング)
ありとあらゆる攻撃を解析し回避する(絶対回避)
自らの機構を活性化させ、移動速度を増加させると同時に全身のダメージを回復
要するに撤退、逃亡などの移動用です。
ちなみに、ゲーム内では……未実装!!