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赤松農相来県で民主民主、自民が口論も

(2010年5月11日付)

 口蹄疫問題で10日、赤松広隆農林水産相と東国原知事が県庁で会談した際、本県関係の国会議員6人も同席した。このうち自民党の古川禎久衆院議員(宮崎3区)は「現場は災害(を受けたような状況)」などと発言、無所属で民主党会派に所属する川村秀三郎衆院議員(宮崎1区)が「PRだ」と反論する一幕があった。

 会談の最中、古川氏が「第1例が発生して3週間」と話し始めると、農相は「知事との話し合いの場だから」とさえぎった。古川氏は「では何しに来たんですか」と声を荒らげ、「現場は災害。何度も農水省、官邸に対策を申し入れている。今日、回答が出ると期待して来たのではないか」と続けた。川村氏は「具体的に回答している。PRしたって駄目だ」と農相を援護した。

 このやりとりに、農相は「参院選前だからいろいろ言いたいことはあるのだろう」などと発言。夏の参院選に立候補の意思を表明している自民の松下新平参院議員(宮崎選挙区)が「失礼だ。訂正してほしい」と抗議した。

 会談後、赤松農相は農業関係団体、関係市町の首長らとも意見交換したが古川、松下議員は欠席。本県関係の6議員が最後まで共に行動することはなかった。

 また、会談の同席を予定していた自民の江藤拓衆院議員(宮崎2区)は体調を崩して9日に入院、10日夕方に退院した。

【写真】赤松農相(左手前)と激しくやり取りをする古川議員(右)=10日午前、県庁