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新たに11農場で感染疑い 川南

(2010年5月11日付)

 県は10日、川南町の11農場で口蹄疫の感染疑いがある牛と豚を確認したと発表した。飼育している計1万2498頭はすべて殺処分される。同町での殺処分対象は計7万5990頭。これまでに感染・感染疑いは67例となり、殺処分対象となった家畜は計7万6852頭(うち豚7万1121頭)に達する。

 県口蹄疫防疫対策本部(本部長・東国原知事)によると、感染疑いが見つかったのは養豚3、肉用牛繁殖4、同肥育3、酪農1農場。1例目となった都農町の農場から南東4〜7・5キロの範囲に集中する。移動・搬出制限区域の追加設定はない。

 9日に農場主や獣医師から「口蹄疫の症状がみられる」と連絡を受けた宮崎家畜保健衛生所が立ち入り検査し、症状を確認。動物衛生研究所海外病研究施設(東京)に検体を送付し、遺伝子検査で10日に陽性反応が出た。

 同本部によると、10日現在で家畜の殺処分や埋却などの防疫作業を進めているのは計36農場。防疫作業が完了したのは20農場で、牛と豚合わせて1万24頭を殺処分した。