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7農場新たに疑い確認 川南

(2010年5月10日付)

 県は9日、川南町の7農場で飼育されている牛と豚に口蹄疫感染疑いを確認したと発表した。牛5、豚2農場で、飼育頭数は合わせて1928頭。感染・感染疑いは計56例となった。これまでに殺処分対象となった家畜は計6万4354頭(うち豚5万9607頭)。県は同日夕、48例目の感染疑い(8日発表)となる都農町の1農場を中心に家畜の移動・搬出制限区域を追加した。

 県口蹄疫防疫対策本部(本部長・東国原知事)によると、6農場は8日、宮崎家畜保健衛生所に通報。他の1農場については、県畜産試験場川南支場(10例目)などを中心とした半径3キロ内の農場への電話聞き取り調査で、同日、口蹄疫の疑いのある牛が確認された。

 いずれも、採取した検体を同日中に動物衛生研究所海外病研究施設(東京)に送付、遺伝子検査で9日に感染疑いを示す陽性反応を確認した。

 また県は同日、口蹄疫に感染した疑いの牛が8日に都農町の1農場で確認されたことを受け、この農場を中心に家畜の新たな移動制限区域(半径10キロ)と搬出制限区域(同20キロ)を追加。搬出制限区域は、これまで最北だった1例目より、最大で約2・5キロ北東に広がった。

 同本部によると、9日現在で家畜の殺処分や埋却などの防疫作業を進めているのは計31農場。殺処分対象の6万4354頭のうち、処分が完了したのは牛と豚合わせて1万22頭となっている。