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感染疑い35例 殺処分1万7120頭に
(2010年5月7日付)
県は7日未明、川南町の12農場で飼育されている牛と豚に口蹄疫感染疑いを確認したと発表した。5日には、えびの市と川南町の養豚経営4農場での感染疑いを発表しており、感染・感染疑いは計35例となった。移動・搬出制限区域の追加設定はない。これまでに殺処分されたか、殺処分の対象となった牛や豚は計4万4892頭となった。同市での確認は、4月28日の和牛肥育農場以来。制限区域内にある畜産農家の清浄性確認に入る直前での新たな疑似患畜確認となった。県口蹄疫防疫対策本部(本部長・東国原知事)によると、7日に発表されたのは養豚8、肉用牛繁殖3、酪農1農場で、計1万907頭を飼育。いずれの農場も動物衛生研究所海外病研究施設(東京)に検体を送付し、6日までに感染疑いの陽性反応を確認した。
川南町で感染疑いの牛や豚が確認されたのは計31農場。殺処分対象は同町で飼育する牛や豚の3割弱となる4万4237頭に達した。
5日に発表された、えびの市の養豚農場は320頭を飼育し、前回確認された9例目農場の北約1キロに位置する。4日、農場主からの通報を受け都城家畜保健衛生所が立ち入り検査。獣医師の診断を基に感染疑いを確認後、防疫措置を始め、殺処分は同日に完了した。
3頭から採取した検体を同研究施設が遺伝子検査し、5日、すべてで陽性を確認した。
残る川南町の養豚3農場のうち、780頭を飼育する農場では4日の立ち入り検査で獣医師の診断を基に感染疑いを確認し、防疫措置を開始した。
ほかの2農場は、それぞれ679頭、4434頭を飼育。同研究施設の遺伝子検査で、感染疑いの陽性を確認した。
えびの市で前回の感染疑いから6日ぶりに感染疑いが確認されたことついて、県畜産課幹部は「清浄性の確認作業に入ろうとしていた矢先だけに非常にショックを受けている」と話している。
また、県は5日午後8時から感染疑いが続発している川南町から高鍋町に抜ける県道302号、304号の一部を封鎖した。