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7日連続確認終息見えず

(2010年5月5日付)
 都農町で4月20日に1例目となる口蹄疫の感染疑いを確認してから2週間あまり。疑い例は4月28日から4日まで7日連続で計12例を確認し、収まる気配を見せていない。県は「現在の手法は正しい」と消毒を徹底する防疫方針はぶらさず、終息を目指す。

 最初の1週間で1110頭だった牛、豚の殺処分対象はその後、2万7772頭に急増。4月28日には、えびの市にも被害が拡大し、さらに県畜産試験場川南支場(川南町)の豚から国内で初めて感染疑いの陽性反応を確認するという、二重のショックに見舞われた。

 殺処分対象は豚が2万4855頭、牛が2917頭。このうち、4日までに殺処分と埋却を含むすべての防疫措置が終了したのは計1925頭にとどまっている。前回2000年の3例35頭と比較しても、過去に類のない被害頭数のため、防疫作業にも日数を要している。

 県畜産課は「とにかく家畜を動かさず、感染疑いの家畜や飼料などの汚染物を処分していく」と手法は変えない方針。しかし、川南を中心に発生が続いており、最後の防疫措置完了から最短で21日かかる「終息宣言」は先が見えないのが現状だ。