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新たに豚1万8000頭処分へ えびのでも2例目か

(2010年5月5日付)
 県は4日、川南町の養豚農場2カ所で口蹄疫に感染した疑いのある豚を新たに確認したと発表した(18、19例目)。18例目農場の飼育規模は1万5747頭と、これまでの被害農場で最大。19例目は3010頭。いずれも殺処分する。感染・感染疑いの殺処分対象は計2万7772頭となった。

 また、えびの市口蹄疫防疫対策本部(本部長・村岡隆明市長)によると、同市の養豚農場でも同日感染疑いが分かり、動物衛生研究所海外病研究施設(東京)に検体を送付。結果は5日にも判明する。

 県口蹄疫防疫対策本部(本部長・東国原知事)によると、川南町の18、19例目はいずれも3日に農場主から宮崎家畜保健衛生所に「症状を示す豚がいる」と通報があり、立ち入り検査。検体を同研究施設に送り、4日に遺伝子検査で感染疑いを確認した。両農場は過去の発生場所に近いため、新たに家畜の移動・搬出制限区域は設けない。

 また、えびの市の養豚農場は約300頭を飼育。4月28日に牛の感染疑いを確認した農場から北に約1キロ離れている。豚は牛よりウイルスの排出量が多いとされ、まん延防止のために遺伝子検査を待たず、獣医師の所見などを基に感染疑いを確認。4日に殺処分に着手した。

 一方、農林水産省は4日、川南町の感染疑い5、7、8例目について抗原検出検査(ELISA検査)の結果、1〜4例目と同様、O型の口蹄疫と確定したと発表した。