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感染疑い2例確認 川南で14、15例目

(2010年5月3日付)
 県は2日、川南町の農場2カ所で14、15例目となる口蹄疫の感染疑いを確認したと発表した。これに伴い、新たな移動制限、搬出制限区域を設定。これまでに、殺処分されたか、対象となった家畜は計8974頭(うち豚6098頭)となった。

 14例目は299頭を飼育する養豚農場、15例目は黒毛和牛424頭を飼育する肥育牛農場。いずれも、採取した検体を1日、動物衛生研究所海外病研究施設(東京)に送り、遺伝子検査で2日に感染疑いを示す陽性反応を確認した。豚は牛より発症時のウイルス量が多いとされ、まん延防止のために、14例目の農場では1日から殺処分を始めている。

 15例目の農場は1例目農場(都農町)から南に約8キロ、2例目農場(川南町)から南に約3キロ離れており、県は2日、新たな移動制限区域(半径10キロ)と搬出制限区域(同20キロ)を設けた。移動制限には新たに西都市と新富町の一部が、搬出制限には宮崎市佐土原町の一部が加わった。

 殺処分された家畜の埋却に当たるため、川南町に派遣された陸上自衛隊都城駐屯地(都城市)の隊員約100人は2日から作業を開始。8例目(殺処分対象・牛1019頭)、13例目(同・豚3882頭)の農場で、飼料などの汚染物品の運搬と埋却、埋却地の消毒や掘削に当たっている。