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制限区域内の影響農家2668戸37万頭

(2010年5月2日付)
 口蹄疫問題を受け、県は1日、移動・搬出制限区域内の農家戸数と飼育頭数の集計結果を公表した。4月29日現在、県全体の4分の1に当たる2668戸、同じく3分の1に当たる37万3041頭が対象で、長期化すれば本県畜産への影響は深刻だ。

 都農、川南町を中心とした児湯・日向地域では、移動・搬出制限区域(半径20キロ以内)の2市6町で乳牛、肉牛4万7562頭(1202戸)、豚21万2625頭(130戸)が足止め状態。特に感染疑い11例を数える川南町には乳牛、肉牛9811頭、豚14万5239頭がおり、区域内の自治体で最大となっている。

 また、えびの市を中心とした西諸地域では、移動・搬出制限区域の2市1町で乳牛、肉牛4万1715頭(1235戸)、豚7万1139頭(101戸)に上る。

 制限区域内からは牛乳や家畜の出荷ができないため、畜産農家は飼料代がかさむ一方で収入源を絶たれるほか、育ち過ぎによる価格低下も懸念される。制限解除には防疫作業が完了してから最短でも21日かかる。