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県が自衛隊に災害派遣要請

(2010年5月2日付)
 東国原知事は1日、県内で口蹄疫の感染・感染疑い例の続発を受けて自衛隊に災害派遣を要請した。自衛隊は同日、陸上自衛隊都城駐屯地から約100人を川南町へ派遣。2日から、殺処分された家畜の埋却作業などに当たる。

 県では4月20日の1例目確認以降、自衛隊への災害派遣要請について協議。殺処分数が増え「行政、JAなどのマンパワーに限界が来ている」と判断、自衛隊法に基づく派遣要請を決めた。自然災害時以外での派遣要請は本県で初めてという。

 自衛隊は、同日中に陸上自衛隊都城駐屯地の100人を同町へ派遣。処分対象が千頭以上に上る8例目の農場を中心に殺処分した家畜の運搬や埋却、消毒作業に従事する。鹿児島県の川内駐屯地からも近く合流する予定。

 県危機管理局は、隊の活動期間や今後の人員態勢について「発生状況の推移と県、町の態勢次第」としている。