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【記者コラム】うすでこ(都農支局)

(2010年5月1日付)

 発生から10日が過ぎても、一向に終息の糸口が見つからない。川南、都農両町の畜産農家を苦しめている口蹄(こうてい)疫。特に川南町では連日のように感染疑いが確認され、その憎き敵はついに豚にも侵入した。豚の体内でのウイルス増殖力は牛と比べて100〜千倍とされ、防疫態勢が充実している県畜産試験場での発生も一般農家にとっては脅威だろう。農家の心が折れかねない中、力強い動きもある。生活にも不便を強いられているであろう農家を支えようと、町民の間で「自分たちに何かできることがあれば」という、機運が高まっていることだ。総力戦で立ち向かえば、必ず明るい光が見えてくるはずだ。(鳥)