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熊本の認知度いぜん低迷 観光で地域流研調査  2010年07月08日

 地域流通経済研究所(熊本市)は7日、九州と三大都市圏の住民を対象に熊本への関心度などを調べた報告書「観光新時代 九州・熊本の可能性」をまとめた。九州7県のうち、熊本は「訪問したい県」として5位にとどまり、九州新幹線鹿児島ルート全線開業が来年3月に迫る中、認知度の低迷が続く実態が浮き彫りとなった。

 調査は3月、熊本を含む九州、首都圏、中京、京阪神の20~60代の男女計4344人を対象にインターネットを通じて尋ねた。

 「訪問経験がある県」では、熊本は69・3%と、79・7%の福岡、75・5%の長崎に次いで3位だった。

 しかし「訪問したい県」では福岡、鹿児島、長崎、宮崎に次ぐ5位。熊本より上位の県では、九州外の人気が九州内を上回ったが、熊本では九州内が高かった。

 「最も印象に残る情報提供をしている県」でも熊本は5位。首都圏と京阪神では6位に低迷。蒲島郁夫知事やタレントが率先して九州外で観光PRを進めているが、印象度の向上につながっていない。

 温泉、自然、食、名所・旧跡といった観光資源8項目の魅力度では、熊本は温泉、自然など4項目で2位になったが、1位はなかった。

 地域流研の宮野英樹主任研究員は「九州外でのアピールに効果が出ていない。新幹線全線開業を生かして市場を関西に広げるためにも、現地ニーズを把握し、情報発信の手法や観光素材を磨く必要がある」と話している。(中原功一朗)





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