調査は3月、熊本を含む九州、首都圏、中京、京阪神の20~60代の男女計4344人を対象にインターネットを通じて尋ねた。
「訪問経験がある県」では、熊本は69・3%と、79・7%の福岡、75・5%の長崎に次いで3位だった。
しかし「訪問したい県」では福岡、鹿児島、長崎、宮崎に次ぐ5位。熊本より上位の県では、九州外の人気が九州内を上回ったが、熊本では九州内が高かった。
「最も印象に残る情報提供をしている県」でも熊本は5位。首都圏と京阪神では6位に低迷。蒲島郁夫知事やタレントが率先して九州外で観光PRを進めているが、印象度の向上につながっていない。
温泉、自然、食、名所・旧跡といった観光資源8項目の魅力度では、熊本は温泉、自然など4項目で2位になったが、1位はなかった。
地域流研の宮野英樹主任研究員は「九州外でのアピールに効果が出ていない。新幹線全線開業を生かして市場を関西に広げるためにも、現地ニーズを把握し、情報発信の手法や観光素材を磨く必要がある」と話している。(中原功一朗)
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