関連記事

国の調査団現地視察 児湯とえびの関連示唆

(2010年4月30日付)
 本県で続発している口蹄疫感染・感染疑いの原因を探るため、農林水産省の疫学調査チーム(津田知幸チーム長、6人)が29日、1例目となった都農町の農場で現地調査を行った。

 今後の調査方針を決めるためのもので、農場の立地条件や人の出入り、飼料の保管場所などを視察。宮崎農政事務所(宮崎市)で第1回検討会を開き、現在の防疫作業が落ち着くのを待って、さらに情報収集を進めることなどを申し合わせた。

 終了後に会見した津田チーム長=動物衛生研究所企画管理部長=は「1例目の農場は奥まった場所にあり、道路も狭く、ウイルスが大型の飼料運搬車に付着して持ち込まれたとは考えにくい。しかし、ほかにも可能性はたくさん残っており、まずは裏付けするための情報収集が必要」と話した。

 また、えびの市の事例についても言及。牛や飼料の動きを追う疫学調査により、1例目が確認された20日以前に児湯地域とえびの市の農場間で人や家畜などの行き来があった可能性を明らかにした。