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国の支援強く要請 生産者ら谷垣氏と意見交換

(2010年4月29日付)
 本県での口蹄(こうてい)疫発生を受け、自民党の谷垣禎一総裁は28日、本県を訪れ、川南町のJA尾鈴本所で地元の首長や生産者代表らと意見交換した。生産者代表は「農家の心のケアを」「融資では再起できない」などと不安を訴え、政府に対する働き掛けを強く求めた。

 児湯・西都地域の6市町村の首長や議長、JA尾鈴の生産部会長ら約30人が出席。同JA養豚部の遠藤威宣部会長は「生産者から『どうすればいいのか』と電話が鳴りっぱなし。自殺者が出なければいいが」と精神的ケアを訴え。「国の初動態勢は鈍く腹立たしい」と不満をぶちまけた。

 酪農部会の吉松孝一部会長も、口蹄疫疑いで全頭処分する生産者の今後について「現段階で融資は考えられない。丸抱えでお願いしたい。素早い対応で『われわれが守る。頑張れ』と伝えてほしい」と要望。河野正和都農町長は殺処分時の補償を評価額の80%から満額とするよう求めた。

 谷垣総裁は「国がしっかりバックアップする姿勢を求めておられると感じた。国会だけでなくいろんなルートから政府に圧力をかける」と対応を約束した。