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県、埋却地確保に苦慮 知事自衛隊要請も視野

(2010年4月28日付)
 県は27日までに、都農、川南町での口蹄(こうてい)疫感染・感染疑い1〜6例目の牛や豚の殺処分と埋却を終えた。しかし、終息の兆しが見えない中、今後拡大した場合の埋却場所の確保に頭を悩ませる。一方、埋却地近くの住民からは、環境への影響について不安の声も上がっている。

 計186頭を殺処分した2〜3例目の埋却地は当初予定していた場所を掘削した際、地下水が漏れたことで用地を再選定した。幅と深さが3〜4メートル、長さ60メートルの穴を3カ所掘り、消毒用の消石灰とともに処分。家畜伝染病予防法に基づいて、1メートル以上の盛り土でふたをした。

 7例目農場は飼育頭数が725頭と大規模。10年前の口蹄疫で同程度の705頭を処分した北海道のケースでは、本人の土地に長さ50メートルの穴を数本掘削。作業は4日間で延べ700人近くを動員した。「周辺住民の理解や人員の確保で苦労があったが、宮崎は周囲に人家や牛舎が多いようなので、土地の選定が大変だろう」と道畜産振興課。

 県は7例目について埋却地2カ所を決め、28日も殺処分を続ける。東国原知事は27日、記者団の質問に対し「鳥インフルエンザ時には新田原基地の敷地内に(埋却を)お願いした。もし拡大すれば場合によっては自衛隊に動いてもらう要請をする」と危機感をにじませる。

 2007年に新富町で発生した鳥インフルエンザでは、殺処分した鶏やふんなどを発生農場に隣接する航空自衛隊・新田原基地内に埋めた。今回もこれに準じる対策案が浮上するが、運搬の際には万全のウイルス飛散防止策が必要で悩みは尽きない。

【写真】口蹄疫の感染疑い2例目となった川南町の農場近くの埋却地(県提供)