〈ことしも首相が代わることになった。ふさわしくない人間がその座を去るのは当然といえば当然のことだが、首相交代が年中行事というのは異常事態だ〉
6月3日、鳩山前首相が辞任した翌日の東京新聞に、大変手厳しい政権批判記事が掲載された。この記事はさらに、
〈もうふわふわした首相や政党は必要ない。私たちはこの八カ月で十分学んだ。(中略)民主党は、これが与えられた最後のチャンスと思わなければならない〉
と続き、鳩山前首相のみならず民主党にも「最後通告」を突きつけている。
この記事の執筆者は同新聞政治部長の高田昌也氏。記事を読んだ国会担当記者からは、「やっぱり高田さんは"身内"に手厳しいな」という声が聞こえてくるのであるが、"身内"に手厳しい、とは一体どういうことか。実は、高田氏は岡田克也外務大臣の実弟なのである。
「岡田外相のお兄さんがイオンの社長であるのは有名な話ですが、弟は中日新聞・東京新聞で20年以上のキャリアを持つベテランの政治部記者なんです。名字が『高田』なのは、母方の実家に跡取りがおらず、昌也氏が養子縁組をしたためです」(東京新聞の記者)
この記者によると、昌也氏は克也氏同様に真面目な人柄で、「たとえ兄であっても記事では手加減はしない」ことで有名なんだとか。岡田氏が民主党代表を務めていた当時も、取材相手に「岡田代表についてはどうお考えですか」とぶつけて、シビアな答えが返ってくるとそのまま記事に書いてしまうような容赦のなさを持っていたという。
「今回の件で東京新聞がどこよりも辛口の記事を書いていましたが、執筆者をみて、『ああ、やっぱり』と納得したわけです。
ただ、不仲というわけではなく、互いのことを尊敬しあってはいる。岡田外相もあまり弟さんの話をされるのは好きではないようですが、『批判的なことを弟に書かれないように注意しないとね』と漏らしていますよ」(民主党ベテラン秘書)
今回の代表選には名乗りを上げなかった岡田外相。混乱期に首相になって、弟にまた厳しいことを書かれるのがイヤだった?
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