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実は、福井選挙区(改選数1)がアツい。衆院を含め、民主党が全国で唯一、選挙区での議席を取れずに負け続けている選挙区に、今回は若い井ノ部航太氏(36)を擁立。現職の自民・山崎正昭氏(68)の強固な地盤を切り崩し、互角の競り合いを演じている。民主党は蓮舫氏ら閣僚級はもちろん、7日は柔道金メダリストの人気者・谷亮子氏(34)を再投入。終盤戦に向け、全国屈指の盛り上がりを見せている。
96年の衆院福井3区で辻一彦氏が当選したのを最後に、衆院、参院とも選挙区で民主党に勝ち星のない自民王国・福井。しかし、今回は激しいデッドヒートが繰り広げられている。7日は、民主の人気候補・ヤワラちゃんが事前活動の6月12日以来、2度目の福井県入り。前回は井ノ部氏の要請だったが、今回は党主導の決定で応援に駆けつけた。首都圏以外では初の谷氏再訪と、党も援護射撃に力が入る。谷氏は坂井市などで「熱意を持った方です。よろしくお願いします」と井ノ部氏支持を訴えた。
民主は3年前の参院選で競り負け、あの追い風が吹いた昨夏の衆院選でも、小選挙区は3戦全敗した。全国で唯一、選挙区選出の民主議員がゼロ。比例選出の民主・松宮勲衆院議員は「福井だけ“平成維新”の前夜」と、現状を嘆く。
ところが今回は常勝・自民の横に民主がピタリと並ぶ情勢となった。「政権を取り、クビ(首)長さんが応援してくれるのが、大きい」(民主県連幹部)。政権交代後、民主支持に回る自治体の首長が増え、自民が塗り固めていた勢力図が動いているという。予算を決めるのが与党の強み。陳情は民主県連を通さないと、中央に上がらない方式になった。自民の県連関係者は「予算をタテに(支持しないと)“冷や飯食わすぞ”と締め付けられた、という話もある」と憤るが、「自民も与党時代は同じようにやったから仕方ない」とあきらめに似た声も上がっている。
さらに、健康の不安をささやかれたこともある山崎氏に、32歳下の井ノ部氏が立ち向かうという図式。有権者は「今まで若い候補がいなかったから、期待している」と話す。自民は2月に別の候補が選挙区に出馬表明。分裂のイメージが残っているのもマイナスだ。
民主は菅直人首相夫妻をはじめ、応援に蓮舫氏ら閣僚級が続々。人気者の谷氏という“飛び道具”も惜しみなく投入した。自民も谷垣総裁らが再三、来県。候補者同士が地道に汗をかきながら、空中戦も派手だ。
井ノ部氏は終盤戦までに500以上の街頭演説をこなし、「横一線か、背中が見えた。50対50」と手応え十分の様子。「党は勝てなくて悔しい思いをしてきたから、晴らしたい」と陣営の意気も上がる。一方の山崎氏も、健康不安説を吹き飛ばすように演説会など精力的に動き「3期18年務めた政治力と信念がある」とアピールした。自民の牙城をめぐる激しい攻防戦。「(小選挙区で)最後に議席が決まるのは福井では」地元で上がる声も、現実味を帯びてきた。
◆福井選挙区立候補者
(改選数1)
井ノ部航太(36)民新
山田 和雄(42)共新
山崎 正昭(68)自現
(2010年7月8日06時03分 スポーツ報知)
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