教会に消火器投げ込み７２件！器物損壊容疑で２９歳男逮捕

　近畿地方でプロテスタント系のキリスト教教会に消火器や石が相次いで投げ込まれるなどした事件で、大阪府警捜査１課は４日、大阪市旭区の教会に対する器物損壊の疑いで大阪府豊能町、無職池田康政容疑者（２９）を逮捕した。

　捜査１課によると、池田容疑者は容疑を認め「牧師に自分の願いを聞いてほしかった。７２件やった」と供述している。過去に数年間、プロテスタント系教会に通っていたことがあり、事件の背景には教会に対する恨みがあった可能性もあるとみて詳しい動機を調べる。

　教会の窓ガラスが割られるなどの被害は２００８年９月から発生。大阪府で４４件、兵庫県で２２件、京都府で３件、滋賀県で３件の計７２件が確認されており、８割以上は消火器を投げ込む手口で類似していた。

　捜査１課は、池田容疑者の自宅から各事件について細かく記録した資料や教会の住所録、地図などを押収した。

　池田容疑者は大阪府内の約６０か所の教会に「消火器の犯人です」「教会を燃やしなさいと言われています」などと書いた計１５種類の文書を送り付けたことも認めており、捜査１課は池田容疑者が一連の事件に関与したとみて捜査を進める。

　逮捕容疑は４月２７日午前４時すぎ、大阪市旭区今市２丁目の教会ドアに近くのマンションから盗んだ消火器を投げ付け、ドアを損壊した疑い。

　捜査１課によると、教会の近くに設置された防犯カメラに、ミニバイクに乗った不審な男が教会の玄関に近づき、消火器のようなものを投げ付ける姿が写っていた。画像の解析からミニバイクの車種を特定し、数千台から所有者の池田容疑者を割り出した。

（2010年7月4日13時57分  スポーツ報知）

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