2010年 7月 7日
鏡野町の突風 気象台が現地調査
岡山県鏡野町で突風で飛ばされたアルミパネルが直撃し2人が死傷した事故で、7日、気象台の職員が現地調査に入りました。突風は、発達した積乱雲によるものとみられています。この事故は7日午後3時10分ごろ鏡野町で、事務所の屋根の上にある重さ20キロのアルミ製パネル5枚が突風で飛ばされ、女性2人を直撃し1人が死亡、1人が重傷を負ったものです。調査は、事故当時の風や雨の状態を調べ突風の原因を突き止めるため行うもので気象台から7人が現地入りし、当時の天候や周辺の住宅や作物の被害について住民などに聞き取り調査しました。事故当時、発達した積乱雲の影響で鏡野町に雷注意報が発令されていたほか隣の津山市では午後3時半ごろに20.1メートルの最大瞬間風速を観測していました。気象台では調査したデータを分析し、来週中をめどに詳しい原因をまとめることにしています。

大麻草営利目的で栽培の男 送検
岡山市の山中で営利目的で大量の大麻草を栽培していたとして警察に再逮捕された男が7日、岡山地方検察庁に追送検されました。男は引き続き、容疑を否認しています。追送検されたのは、岡山市北区尾上の内装業、坂本竜二容疑者(37)です。坂本容疑者は先月、自宅に乾燥大麻と覚せい剤を隠し持っていたとして大麻取締法違反の疑いで逮捕されましたが、岡山市北区大窪の山中で、大麻草285本を販売する目的で栽培していたとして、5日、再逮捕されました。取調べに対し坂本容疑者は栽培については認めていますが、営利目的ではないと供述し、引き続き容疑を否認しているということです。警察では大麻草のタネの入手ルートなどについて坂本容疑者を追及する方針です。

不在者投票の不正防止へ 職員派遣
参院選の投票まであと4日。岡山県内では不正を防止するため不在者投票に選挙管理委員会の職員を立ち会わせる市と町が増えています。美作市は7日、市内の老人ホームで行われた不在者投票に選管の職員2人を派遣し、秘密が守られているかや不正がないかなどを確認しました。不在者投票は投票所に行くことができない人が県の選管から指定を受けた施設で投票できる制度で、その際、第3者が立ち会う必要はなく、管理は施設側に任されています。去年の衆院選ではこの仕組みを利用して瀬戸内市の老人ホームの施設長ら3人が入所者3人の投票用紙に勝手に記入して投票したとして公職選挙法違反の疑いで逮捕されています。これを受け、今回の参院選では笠岡市や備前市など新たに8つの市と町が不在者投票を行う施設に職員を派遣しています。しかし、不在者投票の施設の半数近くが集中する岡山市と倉敷市では人出不足から職員の派遣は難しいということです。

金刀比羅宮の七夕蹴鞠
香川県琴平町の金刀比羅宮では、五穀豊穣などを願って伝統行事の七夕蹴鞠が行われました。蹴鞠は約1400年前に中国から伝わったといわれ、平安時代には、貴族の間で流行しました。烏帽子に袴といった古式ゆかしい装束をまとった神職らが、境内に設けられた鞠場で鹿の皮でできた鞠を右足だけ使って下に落とさないよう蹴り合います。金刀比羅宮の蹴鞠は香川県の無形民俗文化財にも指定されています。集まった大勢の見物客は蹴る時の独特の掛声とともに天高く舞い上がる鞠の回数を「一つ、二つ、三つ」と数え、平安絵巻さながらの優雅な光景を楽しんでいました。

イチジクの出荷ピーク
岡山県内最大のイチジクの産地、笠岡市でハウス栽培の日本イチジクの出荷が最盛期を迎えています。笠岡市は温暖な気候を活かして明治時代から日本イチジクの栽培が盛んです。この地方のイチジクは蓬莱柿と呼ばれる品種で果肉が厚く甘みが強いのが特徴です。笠岡湾干拓地周辺では約80戸の農家が7.2ヘクタールに渡って日本イチジクを栽培しています。このうち松浦淳さんのハウスでは甘い香りが漂うなか色づきや熟れ具合を確かめながら一つ一つ収穫していました。ハウス栽培のイチジクの出荷は露路物の収穫が始まる来月20日ごろまで続き、岡山、広島をはじめ大阪や東京方面にも出荷されます。