湿原の花に食害 エゾシカか
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湿原の花に食害 エゾシカか

7月5日 12時15分

世界的に貴重な湿地とされる北海道東部の「霧多布湿原」で、湿原を代表する花「エゾカンゾウ」が食い荒らされる被害が相次ぎ、地元の浜中町ではエゾシカに食べられた疑いがあるとみて調査することにしています。

およそ3000ヘクタールの「霧多布湿原」は、北海道東部の浜中町にあり、世界的に貴重な湿地の保護を定めたラムサール条約に登録されています。毎年、夏になるとオレンジ色の「エゾカンゾウ」が咲きそろい観光客などの人気を集めていますが、ことしは先月から花が食い荒らされる被害が相次いでいることがわかりました。住民からは「エゾシカが花を食べていた」という情報が寄せられているため、町ではシカによる被害の疑いがあるとみて、湿原に監視カメラを設置するなどして詳しい調査を始めることになりました。浜中町まちづくり課の越田正昭主幹は「エゾカンゾウは霧多布湿原を代表する花だ。生態系や景観を守るためにも対策を進めたい」と話しています。