今月2日、東京・新宿の貴金属店で客を装った男が時計を選ぶ振りをして、あわせておよそ940万円相当の高級腕時計2個を両腕にはめたまま逃げ、警視庁は窃盗事件として男の行方を捜査しています。
警視庁の調べによりますと、今月2日、新宿区歌舞伎町の貴金属店、「銀座ゆきざき新宿店」で客を装って訪れた男が「腕時計をつけてみたい」などと言って460万円と480万円相当の高級腕時計2個を自分の両腕にはめました。男は、その後、応対していた男性店員に「別の腕時計もつけたい」と言って店員が目を離したすきに、腕時計を身につけたまま立ち去ったということです。男が訪れたのは午後5時の開店直後で、店には男性店員1人しかおらず、男は紙の束が入った封筒を現金のようにちらつかせて店員を信用させていたということです。男は年齢が20代くらい、身長は1メートル80センチくらいで、黒い帽子をかぶって黒のトレーナーを着ていたということです。警視庁によりますと、同じ人物とみられる男が先月にも2度、店を訪れ、店になかった460万円の腕時計を取り寄せるよう注文していたということです。警視庁は計画的な犯行だった疑いもあるとみて逃げた男の行方を捜査しています。