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岡田監督表彰に、大阪で行政対立飛び火!

 大阪府の橋下徹知事は7日、サッカーW杯日本代表の岡田武史監督(53)に府民栄誉賞に当たる「感動大阪大賞」を贈呈することを明らかにした。大阪市はすでに表彰を決めており、岡田監督はダブル受賞となった。現在、府と市は「大阪都構想」をめぐり対立中。構想段階では先というのが府のスタンスで、橋下氏は「監督からすればどっちか1つにしてよ、だろう」と“二重行政”を指摘し不快感をあらわにした。

 橋下氏はこの日、高校卒業まで大阪市で過ごした岡田監督のほか、大阪出身の本田圭佑(24)、稲本潤一(30)、小倉勉コーチ(43)、G大阪所属の遠藤保仁(30)も表彰する方針と発表。「スーパースターですから」と表彰理由を説明した。

 平松邦夫市長は今月1日の記者会見で岡田監督の特別表彰を検討していると明かし、前日6日に正式決定。府の発表はこれに続くものとなった。しかし、橋下氏は「監督からすれば府と市でどっちか1つにしてよ、府民代表(としての表彰)なんだったら市民も入っているだろう、というのがあると思う」と指摘。府と市を解体、再編する「大阪都構想」を提唱して平松氏と対立を深めており、表彰をめぐっても府と市の“二重行政”があると、市へ対抗心を燃やした。橋下氏の指摘について市側は「お答えしかねます」と回答するにとどまった。

 “後出しジャンケン”のようにも見える橋下氏の対応だが、府生涯スポーツ振興課によると、橋下氏は「日本―デンマーク戦」終了後の先月25日、本田と遠藤に知事表彰の贈呈を検討していると記者団に明かしていた。岡田監督については言及しなかったが、担当者は「記者の質問が得点を決めた本田選手と遠藤選手に限られていた。だが、この段階で岡田監督も含まれていた」と説明した。

 一方、市は府県の枠を超えて広域行政に取り組む「関西広域連合」に参加する方針を固めた。これについて橋下氏は「大賛成」としながらも、「関西州になった時に大阪市役所がそのままだと思っている。重大な勘違い」と平松氏に苦言を呈した。

 多くの人が注目する岡田監督の表彰に二重行政議論を持ち込んだ橋下氏。岡田監督は8日の午前10時に市役所、午後3時に府庁を訪問し、平松、橋本両氏から直接、表彰状が手渡されるが、両トップの場外戦がどこまで広がるか注目される。

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