盗難防止解除装置 男を逮捕
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盗難防止解除装置 男を逮捕

7月7日 17時47分

自動車の盗難防止機能を解除する装置をめぐって大手メーカーの商標の文字が不正に記された装置を販売目的で所持していたとして、会社員の男が警察に逮捕されました。この装置は窃盗事件に悪用されるケースがあり、警察は男がインターネットのオークションで売りさばいていたとみて調べています。

逮捕されたのは北海道帯広市の会社員、田中淳貴容疑者(32)です。愛知県警察本部の調べによりますと、田中容疑者はトヨタ自動車が商標登録している「TOYOTA」の文字が不正に記された「イモビライザー」と呼ばれる盗難防止機能の解除装置を販売目的で所持し、トヨタの商標権を侵害した疑いが持たれています。イモビライザーは、車に登録されたものと同じIDコードを持つ鍵でなければ、エンジンがかからない仕組みです。警察によりますと、田中容疑者が持っていた解除装置を使うと、鍵のIDコードが消去され、別の鍵でもエンジンをかけることができるということで、これまで車の窃盗事件で使われたケースがあるということです。調べに対し、田中容疑者は容疑を認め、「インターネットのオークションで装置を売っていた」と供述しているということです。解除装置をめぐる事件が摘発されたのは全国で初めてで、警察は入手先や販売ルートなどを調べることにしています。