改めて無罪主張 控訴審で結審
改めて無罪主張 控訴審で結審 06/24 19:50

弁護側は改めて、無罪を主張してます。

寝たきりの入院患者のつめを切除し、けがをさせたとして、1審で有罪判決を受けた看護師の控訴審がきょう、結審しました。

傷害の罪に問われているのは、北九州八幡東病院の看護課長だった、上田里美被告です。

上田被告は2007年、寝たきりの高齢の女性患者2人の足のつめを切除し、けがをさせたとされています。

1審の福岡地裁小倉支部は、「患者に無用の痛みと出血を伴わせていて、看護行為とはいえない」として執行猶予の付いた有罪判決を言い渡し、上田被告側が控訴しています。

●上田里美被告
「看護師として、患者に必要な看護・介護のつめ切りをしたんだということを、しっかり理解してほしいと思います」

きょう、福岡高裁で開かれた公判で弁護側は、「文献にも載っている適切な爪の切り方で、正当な業務行為である」として、改めて無罪を主張しました。

一方、検察側は、「欲求不満を解消するために、判断能力の衰えた患者のつめを切り詰めるなどして、出血させた傷害事件」だと主張しました。

判決は、9月16日に言い渡されます。